第3話 カクえもんのボトムス講座
「大丈夫? よむ夫くん、付いてこれてる? なら、次はボトムスについて解説をしていくね」
1.スカート
「説明不要っていうくらいの万能アイテムだね。丈や形状、色、柄で色々な印象を与えられるよ。
丈についての説明が必要な場合は、『ロングorミニ』がもっとも簡単な描写だね。
柄や装飾なら花柄、フリル、水玉、レース、チェック……などなど。
『デニム』(生地名)『タイト』(OLの仕事服のようなぴったりとした形のもの)、『プリーツ』(制服のスカートによくあるかっちりしたヒダ付きのもの)なんかを付けても、がらりと印象が変わるよ。
『マーメイド』『フレア』っていうのもあるけど、慣れるまではわざわざ使うことのない単語かな」
2.パンツ(ズボン)
「いつからか、綿素材のズボンのことをパンツと呼ぶようになってしまったね……。今ではズボンなんて言ったらパジャマのボトムスを示す単語になるんじゃないかな。悲しいね。
細身のものを『スキニー』、筒状の太いものを『ワイド』と呼ぶけれど、使用頻度が多いのは圧倒的にスキニーパンツ……前者だと思うよ。
あと、まっすぐなデザインは『ストレート』だけど、女の子を描く分にはあまり使わないかな。
『ジーンズ』はデニム素材(藍染めされた綿の厚生地)で作られたものを指すよ。
小説の描写でひと手間加えて利用するなら、『スキニー』(細身)や『ダメージ』(あちこち破けたりしているもの)なんかがわかりやすいと思う」
3.ショートパンツ、キュロットスカート
「どちらも丈の短いパンツだよ。ショートパンツはその名のとおり、太もも丈の短いパンツであることが多いね。キュロットスカートは『スカートに見えるショートパンツ』を指す単語だよ。
キュロットスカートは、単語そのものが『可愛い』雰囲気で、且つ『動きやすい』ものだから、清楚過ぎず元気過ぎず、その中間くらいの属性の女の子に可愛らしい服を着せたいときに重宝するアイテムだよ。
ショートパンツはもっとスポーティー寄りで、特にデニム生地のショートパンツなんかは健康的でエネルギッシュな印象を受けやすいと思う。
何より、どちらも足の露出が多いアイテムだから、健康的に女の子らしい色気を出すにはぴったりじゃないかな」
4.レギンス
「元々は『スパッツ』と呼ばれていたものが、気付けばこんな名称に変わっていたよ。不思議だね……。
レギンスには大まかに分けて2つあって、ひとつはショートパンツやチュニック、ワンピースの下に履く『スパッツ』としてのレギンス。小説上で描写するならこれさえ覚えておけば問題ない。色は黒だけ押さえておけば大丈夫だよ。
もうひとつ、レギンスパンツっていう名前でよく服飾の広告に挙がってるものは、伸縮性のあるスキニーパンツだよ。小説の地の文ではまず出てこない表現だから、そういうものがある、くらいの認識を持っているだけでかまわない」
「さて、ボトムスはアイテムが少なくて楽チンだね。それじゃ、アウターの説明に移ろうか」
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