より、愛を込めて。

@hebimiya

一章___。水星に咲く百合

かたん、ことん。かたん、ことん。と揺れる電車

その中で私はうとうとしている。外はもう夕方

太陽の光が私を照らす、その眩しさに思わず目を瞑ってしまう。


_____眩しいな。


私は日光が苦手、だから朝起きるのも苦手、「本当だらしない。」そう母に怒られたことがあった。昔は聞き流していたものの今考えれば自分でもだらしないと思う。


「ちょっとマリー寝てる場合じゃないよ」


「ん・・・あぁごめんね」


友人に声をかけられ申し訳なさそうに笑みを浮かべ目を擦りながらそう謝った

友人は微笑んで「いいんだよ」と言ってくれた。臆病な私をいつも支えてくれる



大切な友人_____、貴女といればきっとどこへでも行けるわ。笑っていける。







彼女との出会いは大学に来てから、不安で堪らなかったあの頃


「私、桜木泉子、貴女は?」


「わっ・・・・、私はマーキュリー・リリー・・・」


「マ・・・マーキュ・・・、言いにくいから縮めてマリーね!」


「マリー・・・、ありがとう。」


「友達になってよ!」


嬉しかった、物凄く嬉しかった。大学では友達ができないと思っていたから、それでいなくとも小学校から高校まで友達と呼べるほどの交友関係は無かった。


それから毎日お喋りして、笑って喧嘩して仲直りした。

泉子とお喋りしながらカフェで飲むコーヒーはとてもおいしかった。


「マリー終点よ、」


「えっ、もう終点?」


私は泉子に手を引っ張られ電車内を後にした___________。


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