宝箱
お前に恋人がいるのはわかってる。けど、お前がいないと眠れないんだよ。
言葉が鋭いナイフとなって、恩田の心臓に深々と突き刺さった。痛みに身体がきしむような感覚がした。
お前が好きだ。
――あいつは男に興味ないだろ。
――それってもし興味があったら好きになってたってこと?
甲斐の問いかけに、あのとき自分はなんて答えただろう。
年明けに寮で会ったときに感じた違和感。彼のぎこちなさ。目を伏せたときの表情。
恩田が好きだ。
つまりは、そういうことだったのか。
恩田はその夜、部屋を出て消灯後のラウンジのソファに座っていた。ベッドに寝転がって恋人とメールを続ける甲斐に一言断って。実は特に何か用事があるわけではなかった。ただ、自分の心のうねりに身体がつられたようなものだった。
「今日から、先輩と会うのを一旦やめることにした」
三学期に入って数日、寮の部屋に戻った恩田に、甲斐はさりげなくそう告げた。恩田は驚いて制服を脱ぐ手を止めた。
「会うのをやめる?」
「うん。受験が追い込みで、再来週はセンターだし。受験勉強を言い訳にさせるくらいなら会わないって決めた方がいいかなと思って」
「お前から言ったのか」
「まあ、最終的には二人で決めたけどね。あの人後期試験まで受けるから、卒業式の後も勉強続けないといけないって聞いたら……お手上げだよな」
表情はいつも通りのんびりとしているものの、声がさすがにやや沈んでいるようだった。恩田は何と言ったらいいか、非常に複雑な気分が胸のうちに渦巻いて、咄嗟に声が出なかった。その日、クラスの友達の一人にその件について打診したばかりだったこともある。
教室でよく話すクラスメイトで、登山部の友達。口数が少ないけれど温厚で、些細なことに動じることもなく、誠実な人付き合いをしている彼は、彼の愛する山のイメージそのもののような性格の男だった。恩田がこっそり話を持ちかけるとこだわりのない笑顔で快諾してくれ、さらに自分が持っている寝袋を貸してやるとまで言ってくれた。願ってもないことだ。
「そこまで世話になれないって」
恐縮して恩田は言ったが、彼はまったく意に介さなかった。
「あのな、悩みに悩んで避難してくるお前を床に寝せるなんてことしたら、俺の方が後味悪くて眠れないから」
そう言われたとき、恩田の脳裏いっぱいにいつかの記憶がよみがえった。
――なんでそんないいやつがこんな扱い受けんだよ。ベッド貸すよ。
考える素振りすらなくそう言ったあのときの彼の声が、ひどく懐かしい。
「その代わり、破ったり汚したりしたら弁償しろよ。つーか恩田さ、寝袋一ついくらか知らねえだろ。高いぜ」
その言葉までが、彼の誠実な思いやりなのだ。恩田は苦笑した後礼を言った。
……それで万事解決のはずだったのだけれど。
解決どころか、寮に戻ったときには問題そのものがなくなる事態となったのだ。
もう夜中に部屋を抜け出す必要もない。
甲斐の言葉を聞いた後、すとんとその結論が頭に下りてきて、拍子抜けした恩田は危うく「だったらもう夜中に先輩は来ることはないのか」と甲斐に訊いてしまうところだった。口に出してしまったら、数ヶ月の努力がすべて無駄になる。
「とりあえずは三月までの辛抱だな」
肩を叩いて励ました。甲斐も黙ってうなずいた。
塚原のところに行けたら一番いいんだけど、なんて以前少しでも思ったことがまったくくだらないことだった。どこにいるかもわからない神様が、恩田のくだらない思いに相応に報いたようだった。
いずれにしても、問題は解決する必要もなく、消えた。
ラウンジに向かったのは、ベッドに入ってから十数分後、やっぱり眠れないと思ってからだった。もう夜中に部屋を抜け出す必要もなくなったけれど、数ヶ月の習慣はすぐに抜けきれないのか、無意識に耳をそばだててしまう。今日が木曜日ということもあっただろう。佐野は既に眠ってしまっているようで、こちらはメールのやりとりも途絶えている。
目的はないけれど、何か目に見えないものが自分の向かう先にある気がして、捉えることができないまでも、恩田はそれを感じたかった。それを感じられたら温かい何かに心がほどけるような、そんな幻想にとらわれる。
見えないものというものが何なのか、心の奥ではわかっていても。
当然ながらラウンジには誰もおらず、自動販売機の明かりが無機質にソファを照らしている。そこへ腰を下ろすと、表面は氷のように冷たく、驚いた。
あのときは、毛布にくるまってたからな。
うまく部屋を抜け出せたことへの安堵感なんてすぐに消え去っていた。どうしようもないやりきれなさを引きずってソファへ倒れこみ、冷たい空気にみじめな気持ちになっていた。甲斐を恨みたくなくて、けれど隙間風が恩田の心をかき乱して、眠気なんて訪れようもない夜だった。
廊下の向こうを見やる。非常灯の緑色の明かり以外は、真っ暗だった。
小銭の音と高く響く足音と一緒に、塚原はやってきたのだ。
――俺んとこ来る?
何気ない、その気安い言葉は恩田の乱れた心にしみ込んでいった。
だから視線の先に塚原が歩いてくるのが見えたときには、本当に夢でも見ているのかと思った。偶然か、またジュースでも買いに起きてきたのか。……こんな夜中に、どうして。
三学期に入ってからは、塚原の寝坊や遅刻について口にすることを一切やめていた。甲斐に言われたことを、わかっているならそうするべきだと思ったからだ。そもそも塚原から言われていたことだ。クラスメイトとしての立場を超えて、まるで母親のように彼と接していると。だからそういった朝の諸々のことは黙っていることにした。
すると口に出せない分、自然と彼を観察するようになる。あのぎこちない表情の原因を知りたいと思っていたけれど、まだ何も収穫はないままだった。
恩田も塚原も同じように驚いて、やがてソファ一つを隔てて向かい合った。恩田が何か言う前に、塚原は恩田がここに来た理由を察したようだった。
「またラウンジで寝るなんて言うんじゃねえだろな」
誤解を解かなければいけない、と思った。もう問題はなくなったのだと。そう伝えればいいだけのことだった。
甲斐のことだけど、これから先輩とは受験が終わるまで会わないって決めたんだってさ。だからもう夜中に先輩が部屋に来ることもないし、部屋を抜け出す必要もなくなったよ。
そう言えば、塚原は笑ってよかったじゃん、と言ってくれるはずだ。もしかしたら次にはきょとんと無垢な瞳を向けて、じゃあなんでこんなとこにいんの、と訊いてくるかもしれない。でもその質問に答えるくらいわけもない。自分の心のうちを照らして、その上澄みを優しく与えてやるだけでいい。
なのに、恩田はそうしなかった。
嘘はつきたくなかったから、話したことはすべて本当のことだ。けれどたったひとつ、大事なことは言わなかった。
自分の中に幼い子供のようにわがままで頑な自分がいる。一度手にした大事なものを宝箱に入れて鍵をかけて、それを誰にも渡したくなくて、親にも先生にも触らせまいとうずくまってお腹の中に隠し持つような自分。小さいとき、自分はそんなことをしたことがあっただろうかと思う。
どうして塚原に対して、こうも自分本位になってしまうのか。彼の迷惑も考えず、恩田の思いひとつで彼をコントロールするような真似をするのか。気にかけていてほしい、なんて馬鹿らしいにもほどがある。
やがて訪れた長い沈黙の中で、恩田はこのラウンジから始まった塚原との今までを自然と頭に巡らせていた。小さな宝箱を少しだけ開けて。
けれどそんな感慨も、目の前の彼にはまるで意味のないことかもしれない。自動販売機の白い光が、うつむいた塚原の顔を冷たく照らしていた。一人になりたいと思っているのかもしれないな、とふと思いつくと、自分がどれほど自分勝手で邪魔な存在であるか今更ながら知れた。立ち上がって、挨拶だけして戻ろうと思った。
そのときだった。
「行くなよ。他のやつのとこになんか」
小さな声がやがて、投げやりに大きくなる。
「お前が好きだ」
一瞬で、この場が真空になった気がした。心臓を強くわしづかみされた。
振り向いて見た彼の横顔……塚原はそう言った自分に愕然としたように目を大きくして、次にくしゃりと顔を歪ませた。心臓にナイフが鋭く突き刺さる心地がする。あふれだしたものでたちまち胸がいっぱいになって、震える彼の姿を見ていられなかった。
「お前に恋人がいるのはわかってる。けど、お前がいないと眠れないんだよ」
続く言葉に恩田はたまらなくなって彼の肩を掴んだ。それでも塚原は顔すら上げない。口にした言葉とは裏腹に、恩田が彼の方を向くことなどないことを、恩田自身よりもよくわかっているのだった。そのことがひどく胸に迫って言葉が出なかった。
このまま震える身体を抱きしめてやりたいとそのとき強く思った。苦しみながら自分を好きだと言った彼の気持ちに何か少しでも応えてやれたら。肩を掴むこの力のままに、彼を腕の中に力いっぱい閉じ込めて、震える身体も心も自分がどうにか……どうにでもしてやりたいと。そう思ってほとんど心のままにそうしそうだった。そのとき。
――また、自分本位に塚原を巻き込むのか。
心に冷たい水が浴びせられる。
彼を今抱きしめることで一体何が解決するというのか。恩田の中のわがままな感情が一時的に満足するだけだ。塚原を抱きしめて、それでどうするというのか。何を言ったところで、不誠実な言い分でしかないのに。
結局恩田が口にしたのは、ありふれた謝罪の言葉だった。
翌朝、顔を合わせてすぐに佐野から言われた。
「えらく眠そうだな」
食堂で朝ご飯を食べているところだった。三学期に入ってから寮でのご飯はほとんど彼と一緒に食べていた。配膳口に並んでいても、テーブルについても、やっぱり人の視線を集めている。答えようがなく、恩田は苦笑してみせた。
「確かに寝不足です」
起き抜けに鏡で見た自分の顔は自覚している。
「何かあった?」
「……いえ」
目線を落とすけれど、佐野の方はじっと恩田を見ている。そのまっすぐな視線に、何か答えなければ話題は変わりそうにないと悟った。
「……なんていうか、自分にがっかりしたっていうか、やな気分になっちゃって」
「ふうん」
「あれです、先輩にはわかんないです。凡人のしょうもない悩みなんだから」
冗談めかして笑ったけれど、佐野は表情も変えずもう一度「ふうん」と言った。
「まあいいけど。お前、来週俺の部屋に来ない?」
「えっ」
佐野は同室の生徒の名を口にした。
「あいつ、スキー行くって言っててさ。二月の修学旅行、スキーじゃなかったからって文句言ってて。で、来週の金曜、夕方から夜行バスで行くって」
目を見はって恩田が佐野を見返すと、彼は鮮やかに笑って肩をすくめてみせた。
「まあ、俺は凡人じゃないから? 凡人のお前の悩みなんてよくわかんないし。だから凡人のお前が今どんな気分だろうと知ったこっちゃないから誘うけど」
先輩にはわかんないです、と言ったことが不満だったらしい。
「……すみません」
色々な意味を飲み込んで顔を赤くさせた恩田を楽しそうに眺めて、彼はさらに駄目押しをした。
「うちに泊まりにおいで」
「あの……えっと、……はい」
赤くなった顔はともかくとして、平常心で答えようとしたけれど、恩田にとってそれはとても難しいことだった。そもそも付き合ってほしい、と申し込んだのは自分なのに、実際にリードしているのは佐野の方だ。彼の方が断然恋愛経験が豊富だから、当然のことかもしれないけれど。
二年間思い続けた人の前に立つと、恩田はたちまち単純で情けなく、つまらない男になってしまうのだった。
その後教室では、恩田の予想に反して塚原はすでに席についていた。誰がどう見ても彼はいつもと違っていた。表情、振る舞い、声、瞳の光。クラスメイトたちも今日は彼にあまり近づかず、そっとしておいているようだった。それが今日一日で終わることかどうか、恩田にはわからない。考える必要もないはずだった。
あまり言いたくなかったけれど、隠し通せるはずもないのはわかっていたから、その日の夜には甲斐へ塚原の告白について打ち明けた。知らせておかないとまた三人でご飯を食べようとか、勉強会をしようという話が出るのはわかっていたからだ。それを聞いた甲斐は目を見開いて絶句した。恩田が予想していたよりも彼は衝撃を受けたようだった。
「……塚原が?」甲斐はそう訊き返した。そろそろくん付けで呼ぶのをやめてほしい、と少し前に照れ笑いを浮かべた塚原からお願いされたばかりである。恩田は黙ってうなずいた。
「それで?」
口調は鋭く、ほとんど詰問するようだった。いたたまれない気分になるけれど、答えないわけにもいかない。
「先輩と付き合ってるからって、断った」
「…………」
「あいつもそれをわかってて言ったみたいで……」
それから先の言葉が出ない。甲斐はしばらく宙に視線を泳がせたけれど、部屋のどこにも目をやるところはなく、頭を垂れて深くため息をついた。片手で顔を覆う。
「……まさかなあ」
「男に興味ないって、言ってたはずなんだけど」
恩田がそう言うと、甲斐にじろりと睨まれた。
「最悪だよ、お前」
「……そう言ってくれるなよ」
「塚原、どんだけつらかっただろ。恩田に佐野先輩がいるってわかってて、それでも言わずにいられなかったなんて」
独り言とも、恩田へ聞かせるとも思える言葉だった。けれどそんなことは告白された瞬間恩田も思ったことだ。だから断る言葉があんなに苦しかったのだ。まるで告白された自分が失恋したような気分になって。
「……恩田なんかにひっかかって」
続く言葉に思わず甲斐を振り向いたけれど、彼はまったく冗談を言っている表情をしていなかった。
そんな甲斐に「佐野先輩の部屋に泊まりに行く」とは少し言いにくいものがあった。付き合っている恋人へ会いに行くのに何も悪いことはないし、報告という名の自慢をしたくなるのが自然な心の動きなのだけれど、恩田自身、罪悪感のような、塚原に告白されたとき以上にひどく彼を裏切るような気持ちが消えなかった。恩田はとうとう言い出せないまま、約束の日はやってきた。
その日、甲斐は商店街にある中華料理店「陳餃子」の包みを持って機嫌良く帰ってきた。訊けば、塚原たちと夕食をそこですませたのだという。当たり前のことだけれど、顔を合わせて話をするのも一緒にご飯を食べるのも、はばかりがあるのは恩田と塚原のあいだだけのことであって、甲斐と塚原のあいだには何の支障もないのだった。さらにそこへ松谷とかいう男も加われば、以前恩田が座っていて、今は空になっている席もちょうどよく埋まるのだ。罰ゲームとして十人前チャレンジに挑戦したという話を聞きながら、面白くないとまでは思わないけれど、恩田は内心肩をすくめたくなる気持ちになるのだった。
そういう心持ちになったこともあって、消灯してすぐ、前置きもなく彼は甲斐に声をかけた。
「甲斐」
「うん?」
「ちょっと先輩のところに行ってくる」
「……泊まるの」
「約束してたから」
予想に反して、甲斐の声は静かだった。
「わかった。気をつけて」
人の心のどうにもならないことといったら。そんな大げさなことを考えたわけではないけれど、廊下に出て佐野の部屋へ向かう恩田の心はあまり弾まなかった。具体的に言えば、弾んでわきたつ心の一部を、それ以外の部分が押さえつけて潰してしまおうとしている。二年間片思いを続けた相手と初めて過ごす夜だというのに。けれど同時に緊張も感じる隙間もなかった。心のまったく別のところでは、緊張し過ぎて失敗することはないかもしれない、と嫌になるほど計算高く考えを巡らせている。心のうちで短く毒づいた。
そうやって考えてばかりいたせいか、ラウンジを通り過ぎた角で恩田は突然目の前に現れた人影とぶつかってしまった。
「っ!」
あたりは足元の非常灯だけで薄暗く、パーカーのフードを深くかぶった相手の顔は判別できなかった。文句を言われるかと思いきや、相手は焦ったように顔を伏せ、走り去っていく。その荒い呼吸が耳をかすめた。後ろ姿もすぐに見えなくなる。
逃げている? いや、急いで部屋に戻っているのか。
不審に思ったけれど、そもそも消灯後部屋を出るのは基本的に禁止されている。実際は寮長なども見逃してくれることが多いけれど、一応そう決まっている。もしかしたら相手の方は恩田に見咎められると思ったのかもしれなかった。まあいいか、と足を進めた。
けれど二階へ上がる階段に差しかかったところで、ふと恩田の脳裏によみがえる記憶があった。玄関口の掲示板に先月貼られた真新しいお知らせの紙。
『先日寮内で発生した盗難未遂に伴う戸締まりの徹底について』
どきりとした。
まさかな。
恩田は一人息をついた。
消灯後に部屋を出るなんてみんなよくすることだし、パーカーのフードをかぶることも別に不思議でもない。見つかったときに顔がばれないようにと、用心深い生徒ならそれくらいしていてもおかしくない。
階段を上がろうとして、向こう側に突き当たる廊下を恩田は見やった。階段から向こう、一階は二部屋だけだ。物置部屋と、元当直室だった一○○号室。すうっと、背筋に冷たいものが下りてきた。
まさか。まさかな。
心臓が音を立てて高鳴り始めるのがわかる。階段の手すりを掴んでいた手を離し、恩田はゆっくりと突き当たりへ向かって歩き始めた。もう部屋へは行かないと、先月彼へ伝えたはずだ。それに数日前恩田は彼をふった。もう何も恩田と彼の間にはないはずだった。約束も交流も。
まさかまだ、そんなことはないだろう。
ただの考え過ぎだと、また彼に対して母親のように過保護になっていると思うけれど、まさかという思いがどうしてもぬぐえない。馬鹿な。あり得ない。だいたいこれは自分の自惚れから来る考えではないのか。ごくりと唾を飲み下した。
まさかまだ、部屋に鍵をかけていないなんてことは――
一○○号室のドアノブをそっと掴んで捻った。小さな音がして、ドアがあっけなく開いた。
――塚原。
ぞっとした。恩田は部屋へ飛び込んだ。
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