ピザ

@yuremarchan

第1話

ある日サノコは先輩のタビヨにピザを焼いてあげた。ピザ用ソースがなかったことを伝えるとタビヨは「ケチャップでいいよ~」と一言。


タビヨ「無言:むしゃむしゃむしゃがつがつがつと食べるだけ」


サノコ「同調で無言。」(おいしいんかなあ、おいしくないんかなあ・・・ちょっと心配。)実はサノコはピザ用ソースを手作りしたのだった。小さな工夫だった。サノコは手が震えてきた。我慢しきれずにタビヨにきいてみた。


サノコ「おいしい?」


タビヨ「うん、美味しいやろ!」


サノコ「え!?」


タビヨ「ケチャップ美味しいよな!」


サノコはあっけにとられた。


サノコ「ケチャップをピザ用ソースにしたのわかった?」


タビヨ「(不機嫌そうに)(聞こえなかったふりの)え?(そんなんしたん?)そんなん知らんわ。」相変わらずガツガツ食べたタビヨはあー美味しかったといって横になった。


サノコはタビヨがここまで頑固だとは思わなかった。先輩ズラするのもいい加減にしてほしいと思った。一方でタビヨの絶妙な切り返しに生粋の関西人のすごさをみたのだった。こんな風におもしろい関西人は他人の手柄まで自分の手柄にしてしまうのだった。



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