なにもない日常、なにもない自分自身

野見 秋心

謝りたくなる毎日

 ぼくは、自信がない。

 そして今、仕事を辞めて、絶賛ニート中である。

 そんなぼくだが、最近なんだか余計なことばかりを考えてしまう。

 毎日が漠然と、ただ何もしないまま過ぎていって、そんな日常が怖くて仕方がない。

 仕事をしているときは、それなりに辛かったけど、それでも一人でこうしてパソコンの前に座って、何をするあてもないままにネットサーフィンをしていると、どうしても思ってしまう。

 今の状況だって、辛いことには変わりはないってこと。

 どう辛いのかはよく分かっていない。

 孤独だから辛いのか、何もしていないから辛いのか。

 はたまた、こんなどうしようもないことをつらつらと書き連ねている自分自身があまりにもみじめだから思うのか。

 いいや、きっとそのどれでもない気がして、そうだこの中に答えはあるんだという気もして、なんだか釈然としない。そんな曖昧模糊な気分になっている。


 仕事をしているときは、誰にも束縛を受けない、自由な生活を求めていた。

 しかし、こうして、無職という自由な生活を手にした途端、あまりの空虚さに、嫌悪感を抱いてしまう。

 このどっちつかずな感じも、よくないのだろう。


 ぼくの人生を一つのボードゲームに例えてみたとして、今はお休みのマスに止まっていると、そう信じたい。

 このまま、前進せず、ずっとこのままではマズイ。

 そんな危機感だけは人一倍、感じている。

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なにもない日常、なにもない自分自身 野見 秋心 @konoe

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