第87話 再び人間界へ

パワーアップアイテムである、モンスターコフィン集めは保留となった。

母親に頼み込んで、長期休みに冒険に出るということで落ち着いた。


「無理に力を求めるのは駄目だと思う、力に相応しい自分にならないと。」

今のソファでだらけながらつぶやく。


明日からはまた学校に行ける、そのことが嬉しかった。


・・・・・・次の日。


「帰ってきたわね、出席日数気をつけなさいよ?」

かぱ子さんこと春子が進太郎に声をかける。


何と言うか、かぱ子さんの立ち位置が進太郎のお母さんである。


「お帰り、転校生が来るらしいぞ?」

眠そうなこまも声をかけてくれる。


「おふぁひょうごがいばふゅ~♪」

隣の席のアイリーンは、ハンバーガーを食っていた。


他のクラスの面々は、どいつもこいつもあんま変わっていなかった。


アイリーンがハンバーガーを食い終わったと同時に、先生が教室に入ってくる。

「おはよう、諸君。 本日は転校生を紹介する、入ってきなさい。」


先生の合図で、転校生が入ってくる。


その転校生は、スカイブルー色の前髪ぱっつんの姫カットな巨乳美少女だった。


「初めまして、ヘルグリム帝国から来ましたリーファ・ブルードラゴンと申します。

皆様、特に未来の旦那様である進太郎殿下は宜しくお願いいたします♪」


リーファがぶっ飛んだ自己紹介を発射する、リーファ砲であった。


「・・・・・・終わった、帝国と縁のない俺の学校生活。」

進太郎は大ダメージを受けた。


「楽しい学園生活を送りましょうね、旦那様♪」

リーファは魔王を倒した。


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