第86話 後の世のフラグ

燕尾服を着た銀ドラゴンの人曰く、自分はドラゴン族の地位向上とか

企んでいた云々を語った。


「皇帝であるゴート族からすれば皆平等っ!!」

と言ってドラゴンスリーパーの刑に処した。


後の歴史書に暴君と書かれそうな、プロレス技での解決であった。


で、リーファに対しては

「スポーツ大会とか何かで種族の揉め事とか穏便に解決してね。」

と頼む。


「わかりました、父や叔父達に進言しておきます。」

初対面なのに恭しく進太郎に一礼するリーファ。


「こちらこそ、宜しくお願いします。」

頭を下げて返礼する進太郎。


「ところで、私はいつ殿下の下にお輿入れいたしましょうか♪」

可愛らしい笑顔で尋ねてくるリーファ。


「・・・・・・え?・・・・・取り合えず、お友達づきあいからでお願いします。」

と答える進太郎。


「あらあら♪殿下は、慎重な方なんですね。」


取り合えず湖畔の地べたに座り込み話をする二人、燕尾服の人は放置である。


後の世に、リーファと進太郎の間に出た息子がドラゴンブリードと言う名のヒーロー

として活躍する。


そのフラグは、この湖畔での二人の出会いが始まりであったと

帝国の歴史書『繁殖帝愛史』に記されることになる。


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