第70話 地球防衛戦

シムルの野望を砕く為、パンプキンカイザーが2号ロボのレーヴェヴルカーン

に乗る形でで宇宙へと向かった一行。


レーヴェヴルカーンは、戦車を引いた赤いライオン型の巨大メカで

両肩と背に火砲が付いたデザインをしている。


パンプキンカイザーと合体することで

キマイラカイザーへと変化する機能を持ち移動要塞として居住性も高い。


地球の危機とあって、各地から数多くの巨大ロボや戦艦が集まり地球を守る為の

防衛線を構築していた。


「・・・・・・地球って、戦力過剰なんではなかろうか?」

パンプキンカイザーの中でつぶやく進太郎。


そんな中、進太郎の左手が光り機内にスクリーンが浮かび上がり通信が入る。

「久しぶりだな魔王部の皆、息災だったか?」

画面に映るのは勇者モードのモルド姫だった。


モルド姫も、テレパシーで魔王部のメンバーと通信が出来るのだ。

このテレパシー、便利なものでネット会議のようなことも出来る。


「あ、モルちゃんです~♪皆元気ですよ~♪」

アイリーンが返事をすると同時に

「お、モル姫だ?」

「・・・・・・ん、久しぶり。」

「元気そうで何よりだわ。」

と、仲間達が言い出してしばしの再会を楽しむ。


「宇宙戦仕様に改装したウォースパイトで駆けつけた、共に戦おう!!」

モルド姫がガッツポーズして通信を切る。


シムルが占拠したネフィリム号の周囲の時空がゆがみ、宇宙怪獣や

アースジャック・クルーの宇宙船が現れる。


怪獣の中にはデモンプキンを食って巨大化したチュチューの構成員達もいた。


「私の要求を拒むか、忌々しいヒーローどもよ!!滅びるがいい!!」

シムルが叫と同時に、戦端が開かれた。


シムル達、怪獣や宇宙船が思い思いに砲撃や攻撃を開始する!!


ヒーロー側は、まず全員で一旦巨大なエネルギーの盾を作り砲撃を凌ぎつつ

ロボットや戦が前に出て反撃に出る。


中には、アメリカ国旗を形にしたようなロボットが

「貴様らの好きにはさせん!!」

と中でサミュエル校長が叫び銃撃しながら怪獣に突撃したりする。


「こっちも突っ込むぞ、露払いは任せた!!」

進太郎が、レーヴェヴルカーンのメインパイロットのメイに命じ突撃する。


宇宙空間を巨大な獅子が砲撃をしながら戦車を引いて駆ける!!


巨大ネズミ達が壁を作り行く手を阻むが、突然空間が揺らぎ

巨大な猫人間達が出現して爪を振るいネズミの壁を崩した。


『地球のヒーローの皆さん、我々ネコトラマンも加勢いたします!!』


猫人間がテレパシーで語りかける、彼らはネコトラマン。

宇宙を中心に活動する猫型ヒーロー民族であった。


更には突然、宇宙の闇から頭部に蝙蝠の羽飾りが付いた黒い騎士が現れ

魔王部一行を狙う敵艦を巨大な黒い手で握りつぶした。


「・・・・・・あ、あれはもしや!!父上か?」

黒い騎士を見て、思わず叫ぶデーモンブリード。


「・・・・・・え、なんで?勇一さん、ブレイブレッドじゃないんだよ?」

元気が叫ぶ。


「あれは、皇配殿下が出陣の際に纏われる花婿の鎧でございます。」

メイが通信で解説する。


「遅くなってごめん、一緒に戦おう♪」

とレーヴェヴルカーン内にテレポートして通信で語りかける勇一こと

ブライドグルーム。


仲間や父、多くのヒーローと共に敵を切り抜けデーモンブリードたちは進む。


ネフィリム号が、戦闘ロボット形態に変形して襲ってきた!!


「良し、合体だ!!」

デーモンブリードが叫びスイッチに触れると同時に、パンプキンカイザーも

レーヴェヴルカーンも分離し初撃を避ける。


そして、レーヴェヴルカーンを中心にライオンの頭部を持つ巨大ロボ。

キマイラカイザーが完成する。


キマイラカイザーがプラズマ火球を吐き出し、ネフィリム号に接近格闘攻撃を行う。

「私が抑える、皆は今の内に敵艦の中へ行くんだ!!」


ブライドグルームの指示に従い、デーモンブリードたち魔王部の面々は

キマイラカイザーが格闘でこじ開けた穴からネフィリム号へ乗り込んだ。


ネフィリム号に乗り込んだ魔王部一行、キマイラカイザーが開けた穴は

船の自動修復装置が働いたのか、閉じられる。


「帰りどうするのよ!!」

河童の鎧を纏った、かぱ子の叫びに

「勝って堂々と凱旋だろ!!」

元気が返す。


艦橋を目指そうと走る中、ドンドン!!と通りのドアの一つから

音がしたので止まる。

「こじ開けます、味方なら下がって!!」

かぱこの叫びに


「・・・・・・ちょ、声からすると可愛い子ちゃん?

あ、ユニーさん乱暴は止めて~!!」

扉の中からイケメンボイスが聞こえる。


「直人さん達だ、こじ開けちゃって!!」

薫の言葉に扉の向うの3代目、星雲刑事オリバーこと岩田直人が

「え?薫ちゃんっ?」

と先輩の娘の声に驚く中、かぱ子のぶちかましで扉が破られる。

3代目オリバーと相棒のユニーの拘束を元気が焼き切って解く。


「悪い、助かった♪」

目に青あざが出来た顔でソフトモヒカンのガタイの良いイケメンが微笑む。


「挨拶とかは後で、人質は解放したな。」

助けた人質をスルーし襲ってくる、ガードロボットを遠慮なく破壊して

デーモンブリードは仲間の先頭に立って突き進んでいった。

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