第58話 習得、必殺技と新フォーム!!

ミセスハンドレッドこと百婆の下で特訓を受けていた進太郎と元気。


2週間目、百倍の負荷による鍛錬にもなれた。

今は百婆の道場の裏山で自主練の時間である。


「ところで、これ空手っぽいけど何か違わないか?」


元気が、太陽の炎のようなオーラを出しながら進太郎の首筋を狙い

掌底の部分で手刀を打って来る。


進太郎はその手刀を手刀で捌いて、星空のようなオーラを出しつつ

元気の鳩尾に掌底を寸止めで当てる。

「ネットで調べたが、ボビナムってベトナムの武術らしいぞ?」

進太郎が答える。


「ミセスハンドレッドって、空手のマスターじゃなかったんかい!!」

元気が携帯でネット検索して、百婆の公式プロフィールをみる。


「ボビナムも教えられるよ!!」

トラックスーツに似たヒーロースーツを着た百婆が、空から叫びながら

スーパーヒーロー着地して現れる。


百婆に対して礼をする進太郎達。

「あんた達、修行のまとめだこれを相手に必殺技を編み出していきな。」

百婆が指を鳴らすと、空から人体模型っぽいアンドロイドが二体下りて来る。


「わかりました、しかし何があったんです?」

進太郎が百婆に質問する。


「アメリカに急に出張る事になってねあんた達の稽古を

つけてられなくなっちまったんだ、よすまないね。」

と、百婆が答えてくれた。


「今のあんた達なら出来るはずさ、変身しな!!」


百婆の号令に応えて、進太郎は何も無い右手から小さい星空模様の棺

を顕現させると魔王ドライバーを召喚せず臍の下に棺を当てる!!


修行により手に入れた新たなコフィン、スターライトコフィンを中心に

魔王ドライバーが展開すると星図のように光がちりばめられた闇が全身を覆う

スキンタイトスーツと化す。


その後、頭部には山羊を模したレーシングメット状のマスクを装着。


胴体に女性の頭部を模した紫色の鎧、右腕が肩に狼の頭が付いて赤く、左腕は肩に

半魚人の頭で緑色と三メイドの力が具現化た防具を身に纏う。


以前よりはヒーローっぽいが、やはりどこかヴィラン風である。

「光と闇を引き連れて、スターライトブリード参上っ!!」


一方の元気は、レスリング選手と不動明王を混ぜたベースは変わらないが

手足に黄金色の具足を装着していた。

「ファイヤーマッスルアームド、リングインッ!!」


百婆が見守る中、名乗りを上げた進太郎と元気は拳を合わせアンドロイドに突撃。


太陽の炎が燃える正拳突きと宇宙の星空を纏った肘の打ち下ろしが

二体のアンドロイドを吹き飛ばす!!


「こいつら頑丈だな!!」

と元気が言えば

「俺達なら壊せる!!」

と進太郎が応じ、反撃に転じかけた二体を捕まえてせーのでぶつける。


「よし、決めようぜ!!」

元気の合図に

「ちゃんと合わせろよ!!」

進太郎が叫んで一緒にジャンプ!!


それぞれがアンドロイドの首に飛びつき、アンドロイドの首関節を両脚でロック。


二人ともその体勢から体を捻って回転させてヘッドシザースで進太郎は

「スターライトサイクロン!!」

と叫んで星空色のエネルギーの竜巻を出しながら。


元気は「コロナハリケーン!!」と叫び太陽の如きオレンジ色の炎の竜巻を出して

それぞれアンドロイドを上空に投げ飛ばして爆破させた。


「まったく、そこは捻り倒すと教えたのに投げ飛ばしちまったよ♪」

百婆が教えたのは飛び付いてロックして捻り倒すドンチャンと言う技

なのだが予想外の展開だった。


変身を解いた二人が「ありがとうございました!!」

と百婆に礼をする。


百婆は笑いながら

「二人とも、今回は合格だよこれからも鍛錬しなっ!!」

と二人の成果を認め立ち去って行く。


こうして、進太郎と元気はパワーアップを果たして夏休みを迎えるのだった。











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る