第57話 百婆の百倍負荷トレーニング

「さあ、帰ってきな!!」

百婆の声で、現実に戻ってきた進太郎と元気。


進太郎が元気を見ると、元気はブリッジをしていた。


「おい、元気!!何してんだ!!」

親友の奇行に唖然とする進太郎。


「何ってお前、俺は炎の巨人にジャーマンをだな。」

元気が元に戻り答える。


「・・・・・・・呆れたねえ、自分と喧嘩してどうすんだい?」

百婆があきれる。

「自分に負けたら駄目でしょ!!」

元気が反論する、自分に負けないのは物理的にではないはずだ。


「・・・・・・まあ、心と体が繋がったみたいだし第一歩は終わりだよ。」


そして百婆が進太郎と元気に触れ

「エンチャント100倍!!」

と叫ぶ、すると元気と進太郎の体がガクンと床に倒れる。


『・・・・・・ぐは!!』

二人は呻いた、全身が重い。


「あんた達の体に100倍の負荷をかけた、次は体と技を鍛えるよ!!」

修行の第二段階は、肉体に強烈な負荷をかけた状態で行われる。


「・・・・・・ま、ず、!!お、き、れ、な、い!!」

進太郎が負荷に苦しみつつ言う。


「心配ないよ、今のあんたらならできる自分の心の中の存在を意識しな。」

百婆はアドバイスはしても負荷は解かない。


進太郎と元気は、己の心の中の存在を意識すると心の中から熱い力を感じる。


負荷はきついが二人は立ち上がる。

「さあ、準備運動だよ道場内百周!!」

百婆の号令に従い負荷に抗いつつ、道場の中を走る二人。


その後、百倍の負荷に耐えつつ腕立て、腹筋、背筋、スクワットと筋トレを行う。


その結果ダウンする、進太郎達はダウンした後、百婆の百倍ヒールで肉体を回復

させられてから再び百倍の負荷を掛けられる。


そして次は立ち方や足運び、拳だけでなく肘や掌の突きや手刀、蹴りや投げ絞め

に関節技の稽古を付けられる日々が始まった。








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