第53話 師匠登場? 謎の百婆!?

相変わらず自分の中の光というのがわからず、奥歯に食べ残しが詰まった

感がしている進太郎。


学校帰りの道中、元気と会ったので一緒に帰る。


「おいヘル、梅雨が明けたのに暗いぜ?楽しい夏休みが待ってるぞ!!」

親友という位の距離感の元気が、突然体からボっと炎を燃やす。


「いや、おま、熱いわっ!!」

一般人だったら焼死しかねない。

「悪い、悪い♪」

元気は悪びれていない、本当存在が取り扱いな奴である。


「女子にもてるにはどうすりゃいいのかな?」

元気がギャルゲーのキャラみたいな事を言う。


「発火とか燃えなきゃいいんじゃね?」

素直に感想を言う。


「いや、お前もっと熱くなれよ!!」

脇を絞めて両の拳を腰に構えて炎を出す元気。


「だから、それをやめい!!女の子焼き殺す気か!!」

メイのコフィンを取り出して棺の蓋を開き水を出して消火する。


「な~に、火ぃ出してんだい!!バカガキがぁ!!」

通りのならびにある公園から叫び声と共に何者かが飛び出し

元気に拳を振り落とし叩きのめす。


衝撃波をバリアーで守るも後ずさる、何者だ!!


進太郎が目を開くと、ブラウスの上にスタジアムジャンパーを着て

ニット帽を被ったお婆さんがスーパーヒーロー着地をしていた。


婆さんの拳の下には元気が沈んでいる。


「・・・・・・ご、ごめんなさい!!友達が発火体質でごめんなさい!!」

素直にお婆さんに土下座する進太郎。

「あんたも道端で能力使ってんじゃないよ!!」

立ち上がった進太郎に、お婆さんの正拳中段突きが突き刺さる。


進太郎と元気はお婆さんに叩きのめされて公園に引きずり込まれた。


これが進太郎の師匠となるスーパーヒロイン『ミセスハンドレッド』こと

百地・マーガレットももち・まーがれっと、通称百婆との出会いだった。








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