第35話 お姫様って好きですか?

MK、グレートブリテン魔法王国。

日本名はイギリスで首都はロンドン、世界に名高き大英魔法帝国。

アーサー王により統治された剣と魔法と紅茶の国、有名スポーツは

サッカーやラグビーにゴルフにクリケットだ。


そんな国のお姫様が、何故日本の島の学校に来るのか?

学校中で話題になっていた。


噂のお姫様の名はモルド、金髪碧眼の美少女で胸はDカップくらいの大きさ。

服装はドレスにティアラと童話に出てくるようなお姫様である。


「うほっ!!超可愛い!!」

一部の男子達は、ハアハアしていた。


「お姫様って、そんなに良いものか?」

進太郎は、にわかにお姫様ブームで盛り上がったクラスでつぶやく。

母親が元お姫様だが良さとかはわからない皇太子であった。


「ヘルグリム君、お姫様と魔王と一緒にしないでよ!!」

クラスのアイドル、道明寺桜が言うと取り巻きたちが「そうだ!!」と唱和する。


モルド姫にハアハアしていたくせに、切り替えの早い男子である。


「王じゃなくて、皇帝!!王より上!!」

と言い返す進太郎。


「・・・・・・どっちでもいい。」

帝国貴族になった、こまとかぱ子が口をそろえて不敬な事を言う。


「そういやヘルって、他の国の王族とかと会った事あんの?」

元気が聞いてくる。


「・・・・・・実は、あるにはあるがどいつもこっちで言うヴィランだったよ。」

言いにくそうに答える進太郎。


「・・・・・・何か、ろくな出会いじゃなさそうだな。」

元気も、テンション下がる感じで答える。


「別の魔界にある通ってた小中学校が、俺以外がスーパーヴィランの子供でさ。」

過去を思い出し、嫌な顔をする進太郎であった。


「ヘルグリムさんも大変だったんですね~♪」

アイリーンが相槌を打つ。


「しかし、なんでお姫様がこの国に来る?ケンブリッジ冒険者学校や

スコットラン魔法学院にカーナッキ探偵学園とあの国は有名な学校の宝庫だ。」

とこまが例を挙げる。

「それか、アメリカのボストンにあるジャスティスアカデミーよね?」

とかぱ子も言う。


「ようするに、日本に来る必要がないわけだお姫様って?」

元気が言う。


「つまり、来た時に本人に聞くしかないのか。」

進太郎が仲間の言葉を〆る。


この時はまだ、モルド姫がどういう人物かとは誰も知る由もなかった。















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る