第32話 戦いすんで朝が来て

チーム魔王が怪獣たちを撃破した頃、他の地区でもヴィランとの戦いは終わり

ヒーロー側の勝利に終わった。


宇宙ではアースジャック・クルーの面々は荒れていた。

「くそ!!ヒーロー共め、大損だぜ!!」

ザックル星人はラウンジで自棄酒を煽っていた。


「・・・・・・今回は、ご破算ですねナスタローゼ。」

カルネシウムも血を飲みながらナスタローゼに問いかける。


「止むをえん、新たな巨大ヒーローが3体も現れたのだ。」

ナスタローゼも自棄酒を煽り新たな悪事を模索していた。


ムカデ忍軍に妖怪集団にイプシロンも引き下がっていた。


それぞれがまた新たな悪事を企むのだろう。


そして、チーム魔王やヒーロー学校の生徒達はというと。

他の生徒達は、ご褒美として遊園地貸し切りや自由観光が許可されたが

チーム魔王は自由行動は亀戸周辺のみという結果になった。


元気が火星で闘っているのが判明し火星の利権を狙う各国から苦情が来た事

と、進太郎の怪獣化が脅威と判断された為サミュエル校長により

進太郎を抑えられる両親がいる亀戸で謹慎の命令が下ったのである。


「・・・・・・何が、功績を差し引いてもお前達は危険すぎるよ!!」

かぱ子は領事館のリビングで吠えた。


「・・・・・・仕方あるまい、ヘルグリム君は暴走の反動でダウン。

元気の奴は火星にいるらしいしアイリーンは東京湾を満喫中だそうだ。」

こまが掌を光らせて仲間とテレパシーを行う。


「・・・・・・それにしても前に押したスタンプって色んな機能があるのね。」

かぱ子も自分の掌に浮き出たスタンプを見る。


そこにメルティが現れる。

「鍋島さんも川原さんも、進君を助けてくれてありがとう。」

メルティが二人に礼を言う。


「そういえばこのスタンプは、パスポート代わりではないんですか?」

こまが尋ねる。


「そのスタンプは、確かにパスポート代わりもありますが正確には近衛騎士団の証しです。」

と、メルティが進太郎が言わなかった事を伝える。


「皆さんには大使館職員と帝国軍での上級士官の身分に加え帝国貴族として伯爵の

爵位が与えられています、領地に関してはご希望があればと言うことで。」

結構凄いものだった。


「・・・・・・なんでそんな地位とかくれたのかしらヘルグリム君?」

かぱ子が疑問に思う。


「パンプキンカイザーの操縦の為です、あれは帝国軍の兵器なので建前上帝国軍に

籍を置いていただく必要がありました。」

メルティが説明を続ける。


「お給料に関しては、帝国内の銀行に皆さんの口座を開設して諸々天引きで振り込んでます。日本政府の徴税などの対象にはなりませんので安心してくださいね。」

と、一区切り。


「・・・・・・伯爵か、良いな♪」

こまは気に入っていた。


「・・・・・・最初に説明しなさいよね、肩書きが増えちゃったじゃない。」

かぱ子もしぶしぶながら受け入れた。


この後、元気とアイリーンが戻り進太郎が回復した所で改めて説明や叙勲が行われたのであった。









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