第27話 ヴィランの都合

東京、それは日本の首都。


東京、それはいかなる人外の敵にも滅ぼせない難攻不落の都市。


東京、それはヴィラン達の標的。


ヒーローの候補生達が東京に向かう頃、ヴィラン達も悪事の傍ら東京侵攻の計画を

今日も捻っていた。


月の裏側では、地球侵略を狙う宇宙人たちによる犯罪組織の寄り合い所帯。

『アースジャック・クルー』が会議を始めようとしていた。


円卓を囲むのは3名の宇宙人。

「さて、会議を始めようか?」

と、口を開くのはナスを立て半分に割ったような姿の宇宙人。

なぜかマフィアのドンのようなスーツ姿である。

ドン・ナスタローゼ、謀略宇宙人と呼ばれるオウバジン星人。

『アース・ジャック・クルー』の発起人である。


「おや、他の面々が来ておりませんねナスタローゼ?」

ナスタローゼに問いかけるのは、紫キャベツに目と口を付けたような

吸血宇宙人のカルネシウム。


「・・・・・・ケッ、ガラガラにボーギャックにパラフェルノ星団にゲア軍団と

ライバルが無数に居るんだ他の面子も忙しいんだよ。」

と言いクルクルと銃の様な武器を回して遊ぶのは白い毛の生えた岩のような

宇宙の殺し屋ザックル星人。


本来は12の悪の宇宙人組織で構成される彼らも宇宙のヒーローやライバル

との抗争で忙しく集ったのは3名のみ。

「まあいい、今回は我々3名で遊ぼう怪獣ゲームだ。」

怪獣ゲーム、それは宇宙人たちが自前の怪獣を地球に放って暴れさせたり争わせる

迷惑なゲームである3匹の怪獣が地球に向けて放たれることが決定した。


所変わって群馬県の地底、そこには江戸の昔より日本侵略をたくらむ悪の組織

ムカデ忍軍が潜んでいた。


「群馬の地を侮る東京の者達に鉄槌を下せ!!」

篝火だけが照らす闇の中、ムカデ忍軍頭領のムカデ魔人衛門むかでまじんえもんが配下のムカデ忍者達に檄を飛ばす!!


「頭領、上毛ライダーとの戦いはどうされるのですか?」

幹部である中忍ムカデが尋ねる、彼らの現在のメインの敵は群馬のヒーロー

上毛ライダーだ。


ご当地ヴィランの陰謀に、ご当地ヒーローの妨害は必至。


「構わん、東京侵攻を優先せよ!!」

頭領の絶対の命令により、ムカデ忍軍も動き出すのであった。


その他、時を同じくして各地のヴィランたちが東京に向けて侵攻するべく暗躍を開始したのであった。





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