第9話 アイリーンは銀の巨人
疲れたと言ってサボろうとするこま、それを説教しつつ合流を目指すかぱ子。
その頃、アイリーンは交戦状態だった。
敵は全身にフジツボが付着した怪人、フジツボガン。
ガンマンのように自分の体からフジツボを撃って来る怪物だ。
金髪をなびかせ、ヘドロ戦闘員を打撃で倒して遮蔽にしつつ
アイリーンも掌から光を弾丸のように発射して射ち合う。
「やるな、女!!だがこのフジツボガン様に落とせない敵はいない。」
腕をショットガンのポンプのようにこするフジツボガン。
しかし、次にフジツボガンは股間に当たる部分から射撃してきた。
突然の奇襲を運よく避けたアイリーンは顔を真っ赤にして怒る。
「なんて、破廉恥な!!神の名の下に許しません!!」
周知と怒りにまみれた、アイリーンは激昂した。
垂れ目で閉じられた瞳が全開眼し、瞳は金に光っていた。
アイリーンの怒りにおびえるフジツボガン、今度は全身からフジツボを乱射する。
だが、その弾丸はアイリーンの全身から発せられる光により消滅する。
そして、アイリーンは変身した。
何の原理か衣類は破れず、全身に青く光る幾何学模様が描かれた
身長30メートルはある銀色の女性の巨人が現れる。
アイリーンの正体は、異次元の宇宙から来た巨人族である。
宇宙の構造はコンビニの三個入りサンドイッチの状態をしている。
左端のサンドイッチが、数多くの魔界宇宙で構成される
主人公である、進太郎のヘルグリム帝国も魔界宇宙群のひとつである。
アイリーンは天界宇宙群の一つで、魔界宇宙群と対立している世界の出身だ。
フジツボガンは、驚愕し恐怖により動けなくなっていた。
先ほどまで人間サイズだった相手が突然巨大になったら当然である。
巨人化したアイリーンの銀色に輝く拳が振り下ろされ、周囲に被害を出さずフジツボガンを粉も残らず消滅させた。
アイリーンは変身を解除せず、空を飛び沖へと向かった。
海域のどこかにネクロマーレの開いたゲートと本陣があるはず、そこを叩けば
今回の侵攻は収まるはずだからだ。
自分の素性や能力などは後で仲間に話そう、高校入学二日目にして駄目にされた昼休みの恨みは深い。
ヒーローである前に、自分達は学生だ青春を満喫したい!!
アイリーンは空を飛ぶ速度を上げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます