第5話 昼休みに敵襲!!

入学式初日に早退した、進太郎は無事にクラスの面々と自己紹介などを済ませる。

そして、今朝登校中に出会った鍋島こまは川原春子によりクラスに連れ戻されていた。

「・・・・・・寝ていたかったのに、かぱ子の奴。」

とかぱ子の後ろの席で愚痴るこま。


「なによ、ヒーローを目指すものが風紀を乱してどうするの!!」

こまの愚痴に言い返すかぱ子。


「・・・・・・・何かしら、誰かにかぱ子っていわれた気がする。」

一瞬、第四の壁を越えたかぱ子であった。


「ヘル~、昼飯どうするよ?」

元気が進太郎に尋ねてくる、進太郎のクラスでの呼び名はヘルと定着した。


「・・・・・・まだ3時間目だよ、まあ校庭で弁当食うかな。」

と答える。

「・・・・・・・ヘルさんの家のお弁当ですか、とても気になりますっ♪」

元気の昼飯と言う単語に、アイリーンが釣られる。


他のクラスメート達も、自分のチームの仲間と駄弁ってる休み時間であった。


そして待ちに待った昼休みの校庭、進太郎達のチームが草むらで

それぞれの弁当を広げていた。

「・・・・・・アイリーンさん、そのおひつは何人前なの。」

かぱ子が驚くのも無理はない、おっとり金髪美人のアイリーンの弁当が

なんとびっくり旅館などで見られるおひつに大盛りごはんだったからだ。

そしておかずは三段の重箱と女子としてはボリュームありすぎだった。


「私の分一人前ですわ♪」

あっさりと言い放つアイリーン。


かぱ子の弁当はと言うと、マヨネーズときゅうりのサンドイッチ。


こまはコンビニの鮭弁当、元気は焼きそばパンとカツサンドだ。

「アイリーンの弁当一人前って、俺ら五人分はあるぞ。」

元気も唖然とする。


「ヘルの弁当はどんなのだ?」

こまが切り出し、仲間達が進太郎の弁当箱を見る。


「・・・・・・いや、期待されても困るぞ。」

だが進太郎が弁当箱を開けたと同時にスピーカーから校長の声が飛び出す!!


「諸君、事件発生だ!!南方の海岸から海草や魚介類と人間の合成生物の集団が

上陸し破壊活動を行っている!!動ける者は出動せよ!!」


放送を聴いた元気が

「空気読まない奴らだな、行こうぜ皆!!」

と叫ぶのに


「お昼休みを邪魔するなんて許せません!!」

とアイリーンが同意。


「・・・・・・昼寝の邪魔をするとは許せん。」

と、こまもうなずく。


「風紀の乱れは許せないわ!!」

とかぱ子も怒る。


「いや、皆私怨かよ!!」

進太郎が、ツッコんだ所で彼らチームは現場へと急行した。

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