第3問

 以下の英文を訳しなさい。

〔This is the bookshelf that my grandmother had used regularly.〕


 宮野麗華みやのれいかの答え

〔訳:これは私のお婆ちゃんが愛用していた本棚です〕


 教師のコメント

『しっかりと訳せていますね』



 榊千穂さかきちほの答え

〔訳:これは  祖母  です〕


 教師のコメント

『訳そうという努力は認めます』



 篠崎紫緒里しのざきしおりの答え

〔訳:お婆ちゃん本〕


 教師のコメント

『反応に困ります』



――――



 午前の授業終了を告げるチャイムが鳴る。

「よっしゃあ! 楽しいディナーの時間だ!」

「ランチですわよ」

 お嬢様の冷静な突っ込みはスルーしておく。

 鞄に入れてある三人分の手作り弁当を手に取り、立ち上がった。

 視界の隅ではイケメンが女子に囲まれて、ハーレムを作り出している。お願いだから爆発四散しろ。

 恨み辛みを含んだ視線をイケメンにぶつけていると、目が合ってしまう。

 にっこりと微笑むイケメン。

 俺も応えよう。


 中指を

    突き立てヤツに

           ご挨拶

              (東城裕貴、心の句)


 さあ、Fクラスに移動だ。

 宮野は埃っぽいFクラスには近寄りたくないらしく、Aクラスに留まる。

 新校舎から旧校舎へ。

 Fクラスの扉を開くと、まるで戦後の時代にでも迷い込んでしまったかのような風景だった。

 戦後を彷彿とさせる木造の教室。窓ガラスは至る所にヒビが入り、すきま風が音を立てている。

 床には畳が敷かれ、Fクラスの生徒は座布団に腰を下ろして、授業を受けているらしい。本当に同じ学校であるのか、疑わしくなった。

 劣悪、という言葉がよく似合う教室であるが、この部屋の雰囲気は嫌いではない。むしろ好きなくらいだ。ここで授業を受けろと言われたら全力でお断りするが。

「にゃはははー! にゃっほー! ユッキー!」

 メガネ女子が快活な挨拶を送ってきた。

「よっ、さかき。この前は鉄人に追っかけられてたけど、逃げ切れたのか?」

「無理だったにゃー。テッツンの持久力は半端にゃいにゃー」

「トライアスロンが趣味だもんなぁ」

 鉄人の名を文月学園で知らぬ者はいない。

 強靱な肉体を持つ霊長類最強の教師。その伝説として、人の数倍もの力がある召喚獣が相手でも真っ正面から殴り合い、完全勝利を収めている。

 本名は……えっと、なんだっけか、西島だった気がする。

「おい、裕貴。さっさと飯を持ってこい!」

 教室の後方に、一郎と紫緒里が座っている。

 なぜ俺が篠崎兄妹の弁当を作り、わざわざ持って行くのか。

 それは記憶を失う前からの習慣らしい。

 俺が弁当を作る理由は、一郎から聞いている。どうやら篠崎の親が俺の料理の腕前を見込んで、頼まれたことが切っ掛けとのこと。

 そのおかげか、記憶を失っても日の出より早く起床する習慣が体に染み込んでいた。

 そして俺が、二人の弁当をわざわざ持って行く理由は――


 CASE:1 篠崎一郎の場合、このバカは弁当を入れた鞄をよく振り回す。当然、弁当は死ぬ。

 CASE:2 篠崎紫緒里の場合、こいつは弁当を忘れるどころか鞄を紛失する常習犯だ。当然、弁当は死ぬ。


「ほらよ」

 弁当を一郎と紫緒里の元に届け、どかりと座る。

「……ゆうきのお弁当は最高です」

「そう褒めるなって。照れるだろ」

「うむ。味は極上と言っても過言では無かろう」

 一郎が素直に褒めてくる。珍しすぎて、幻聴かと思った。

「さて! Fクラスの下僕どもよ! 俺様が認めるほど美味い、裕貴お手製の弁当だっ!! 野郎の弁当ではあるが、味は絶品! いくらで買う!?」

 幻聴の方がマシだった。

『20円出そう!』『21円!!』『いいや! 俺は25円だぁ!』

 おおっ、と歓声が沸く。

「ちょっと待て! なんで俺の弁当を競売にかけてんだよ!」

 しかも競り合う金額が低すぎる!

「裕貴よ、そう荒れるでない。これは冗談だ。他人の気遣いを無碍にするほど俺様は腐ってない」

 なんだ冗談か。それは良かった。

『待て!! 50円で!! どうだぁ!!』

「よしっ、50円儲かったぞ!!」

 こいつの弁当は二度と作らない。

 そもそも、50円ってなんだよ。原価よりも安いぞ……。

「にゃー、イッチーは外道にゃー」

「先日買ったゲームのせいで、金欠なのだ。許せ、裕貴」

「安心しろ、明日からおまえの弁当には食パンを詰め込んでやる」

 篠崎の両親に頼まれているため、弁当を作らないわけにはいかない。ただし究極的な手抜きはする。

「んで? 性根の腐った一郎くんは俺の弁当を売り飛ばして、昼飯はどうするつもりだ?」

「水だ」

「それを飯とは言わない」

 だが、人が丹誠込めて作った弁当を売り飛ばす畜生には、お似合いだった。

 一郎と絡むのをやめ、紫緒里の様子を見る。

「……むぐっ、むぐっ」

 良かった。しっかりと食べていてくれている。

「おい、あんまり一気に詰め込むなよ。喉に詰まるぞ」

 紫緒里はリスのように頬にご飯を溜め込む。

「……むぐぅ。ゆうき、おいしいです」

「それは良かったよ」

「……いつでも嫁に来て良いです」

「それを言うなら、婿だろ?」

 訂正するが、紫緒里は弁当に夢中で返事をしてくれなかった。

「そういえば、裕貴よ。先ほど榊と鉄人の話をしておったが、一体何を企んでいる?」

「にゃはははー、この前あたしがテッツンと追いかけっこで勝負してたんだにゃー」

「結果は負けたんだよな」

 榊の身体能力は学年でも群を抜いている。その能力の高さ故に、運動系の部活動が榊を巡って小競り合いをするほどらしい。

 榊本人としては、ルールや団体行動というものに縛られたくないということで全て断っているのだが、それは非常にもったいない。

「浅はかな。あの鉄人から逃げれる猛者は、三年生の吉井先輩と坂本先輩くらいよ」

 文月学園では鉄人よりも名の通った先輩方がいる。

「……今の三年は、悪の中の悪で有名なのです」

「知っておるか、Bクラスの壁が真新しい理由を? 召喚獣を悪用して、教室の壁を壊した跡らしいぞ。さすがは不良界のカリスマだ」

 一年の時の記憶がないために聞いた話になってしまうが、三年生は相当危ない先輩方だ。

 蚊も殺せないような顔をした吉井先輩が、厳つい坂本先輩と殴り合う姿は日常茶飯事。しかも、その二人の戦闘力を遙かに越える鉄人級の女子生徒がいるらしい。

「にゃにゃー、合宿先で女子風呂を覗こうとして学年の男子全員が停学処分を受けたらしいにゃー。はんぱにゃいにゃー!」

「俺様も裕貴も見習うべきだな!」

「やらねぇぞ!?」

 記憶喪失になった後でも、吉井先輩と坂本先輩の大立ち回りを見る機会があった。

 今年の始業式での大乱闘……あれは思い出しただけでも、寒気がする。

「馬鹿を言うでない! 俺様がやりたいのだ! 貴様がいなければ何も始まらん!!」

「なに、リスペクトしてんだよ! それと俺を混ぜるな!」

「……何するです?」

 一郎とのやりとりが、紫緒里の好奇心センサーに引っかかってしまった。

「い、いや、……俺は……っ!?」

 じーっ、と強い視線を感じる。

 ご飯粒を頬にくっつけた紫緒里の瞳。

 ――裏切れない。

 俺には、紫緒里を自然と目で追ってしまう癖がある。

 笑ったとき、驚いたとき、一番に反応を見るのは紫緒里だ。

 おそらくだが、記憶を失う前の俺は紫緒里のことを……?

 この子を裏切ってはいけない。その思考が脳に染み着いている。

「裕貴よ。手始めに、先輩方が最も得意である鬼ごっこをするぞ」

「あ? それくらいならいいけど……」

 鬼ごっこの鬼役は誰がやるのだろうか。俺かな?

「鬼役は誰がやるんだ?」

「焦るでない。何事にも準備は必要だ」

「じゃんけんで決めるのか?」

「その必要はない」

 やけに勿体ぶる言い方をする一郎。コホンと、わざとらしい咳払いをした後、

「そういえば裕貴よ。貴様、宮野麗華とはどこまで仲が進んだのだ?」

「殺気!?」

 シュカカカッ!

 とっさに身を屈めると、数十本のカッターが壁に突き刺さっている。なんだ、これ!?

『チッ、しとめ損ねたか』

 Fクラス内に、なぜか殺気が……!?

『許せねぇ……あの高嶺の花と、こんなバカが……ぜってぇ許せねぇッ!』

『つい半年前まで馬鹿やってた馬鹿が、いまではAクラスでご令嬢と仲良しこよしとはなぁ。良いご身分だなぁ、東城ぉ』

『東城くん、肩凝ってない? 釘バットで肩叩きしてあげるよ』

 女に無縁の馬鹿共が、嫉妬で膨らんだ殺意をこちらに向けていやがる。このままだと殺される……!

「榊よ、貴様も参加するが良い。裕貴を捕まえたら貴様の勝ちだ」

「にゃっはー! なんだか、わかんにゃいけど楽しそうだにゃー!」

 詰んだ。

「ふはははは! さあ! 楽しい鬼ごっこの始まりだ!」

「てめぇ……!」

 にじりにじり……。Fクラス全員が各々に凶器を持って、距離を詰めてくる。

 こうなったら、仕方ない。奥の手だ。

「そうだ! 一郎!? この前、やたら可愛い一年女子に話しかけられたけど、あれなんだったんだ!?」

「ん? 俺様はそのようなことは見覚えが――なっ!? 貴様ら、なぜこちらにも武器を向ける!?」

『おっと、目標が増えてしまいましたねぇ。これは困りましたねぇ……』

『篠崎の野郎、シスコンの風上にもおけねぇ!』

『釘バット追加発注だー! いそげー!』

 よしっ、うまく標的が分散された。

 これで逃げられる可能性が上がった。

「裕貴! 貴様、覚えておれ!」

「うるせぇ! そもそもてめぇが悪いんだろうが!」

「チッ! 貴様は後で始末するとして……ここはやるしかなかろう!」

「なんだ? 何か策があるのか?」

 一郎はバカだが、悪知恵だけは人一倍働く。

 すでに教室の出入り口が封鎖されている。このような状況下でも、一郎の妙策で切り抜けることができるかもしれない。

「貴様が捕まり、その隙に俺様は逃げる」

「お断りだ!」


『『『死ねぇえええええ!』』』


 怒声と共に、押し寄せる鬼役。俺はいま、タイムセールの人気商品と同じ光景を見ているのだろう。

「窓から飛び降りるぞ、裕貴!」

「は? 嘘だろ!?」

 ここ三階なんですけど!?

「とうっ!」

 窓を開け、一郎は何の躊躇もなく飛び降りる。

 外を見下ろすと、元気に走り去っていく一郎の後ろ姿があった。

「まじかよ!」

 柔道の授業でやった受け身とかやれば、何とかなる?

「いや、やっぱ無理――」

 視線の先には、紫緒里のキラキラとした羨望の眼差し。


「とうっ!!」


 Fクラスの魔手からは逃れられたが、騒ぎを聞きつけた鉄人に捕まり、たんまりと説教を食らった。

 昼休みは完全に潰れた上、俺の昼飯は何者かに食われていた。あのド畜生ども、許せん。

 しかも、なぜか俺だけ学園長に呼び出される始末。……なぜ俺だけ……。



――――



「あんた、Aクラス代表なのによくもまあ暴れるねぇ」

 放課後の学園長室、初対面であるはずの俺に向かって、学園長はずけずけと言い放った。

 白髪の年輩女性。教育者よりも研究者としての時間を多く過ごしているためか、どこか他の先生たちとは雰囲気が違う。

 文月学園の学園長、その名も藤堂カヲル。

「いえ、濡れ衣です。すべては篠崎一郎というクズがもくろみ、俺をおとしめる策略なんです」

 背筋を伸ばし、断言する。

 俺の主張を聞いていないのか、それとも高齢でボケているのか……学園長は、無言で俺をしばし眺めていた。

「はぁ……どっかの馬鹿共を思い出すねぇ」

「ところで、なんで俺だけが呼ばれたんですか? 俺がAクラス代表だからですか? あんまりだ! 差別だ! 人権侵害だ!」

「あんた、情緒不安定にもほどがあるよ」

 ため息混じりに学園長は言う。

「別にあんたのやったことで怒るわけじゃないさね」

「はぁ……? じゃあ、なんですか、これをネタに俺を揺すって若いエキスでもすすろうと?」

「ブサイクもほどほどにしな」

「顔は関係ないだろ!」

 この人、教育者として破天荒すぎない?

「落ち着きなっての。あんたの過去について、少し興味があってねぇ。あんた、記憶ないんでしょ?」

 なんで学園長が俺の記憶喪失に興味を持っているんだ?

 学園長の目は、こちらの機微を読みとるように鋭い。風変わりな学校の長だけあって、やはり只者ではないようだ。

「ええ、クリスマス以降の記憶はさっぱり」

「……それ、取り戻したくないかい?」

「ババア長、マジか!?」

「あぁ? なにか、いま失礼な名称が聞こえたけど?」

 いけない、いけない。言葉遣いには気を付けないと。

「失礼いたしました、ババア長様!」

「クソガキが!」

 あれ? 何か間違った?

「それよりも、記憶を取り戻せるって……どういうことですか?」

「ったく、あの三年の馬鹿共といい、馬鹿の相手は体に応える。……記憶喪失というのは、本当に記憶を失ってるわけじゃないのはわかるね?」

「記憶を引き出せないだけですよね?」

 記憶を失ってから、何もしていないわけではない。自分が抱えた状態を理解するために、多少は勉強している。

「そう。脳の一部へのアクセスが自分の意志ではできない状態さね」

「それで、それが何か関係が……?」

「馬鹿にも分かりやすく説明すると――試験召喚システムを応用して記憶のサルベージができる」

「ババア長、すげぇ! ただの老害じゃなかったんだ!」

「丸ごと記憶を消してやろうか?」

「すいませんでした」

 試験召喚システムは召喚獣を呼び出すためだけの装置かと思っていたが、どうやらそんな単純な代物ではないらしい。

 おそるべし文月学園。おそるべしババア長。

「記憶が戻る確率は高くはないよ。でも記憶が戻るキッカケが作れるかも知れない」

 学園長はまるでこちらの反応を観察するように、高級そうな椅子に深々と体を預ける。

「もしかして……ババア長って超良い人?」

「私はどういうふうに見られてんのさ」

「人体実験を行うヤバい人」

「なるほど、元凶は三年の馬鹿共だね。内申点に影響させてやる」

 こえー。この人、絶対に逆らっちゃいけないタイプの人だ。

「早速御願いします!!」

「焦るんじゃないよ。準備は必要さ。それに……タダってわけにもいかない」

「大人って穢い!」

 そうやって、若いエキスを啜るつもりか! 俺の貞操は守ってみせる!

「だから、焦んじゃないよ。ちょっとした交換条件さね」

「交換条件……?」

 一体俺に何をさせるつもりだ?

「記憶のサルベージをするために、あんたには試召戦争をやってもらうよ」

 試召戦争――これは文月学園の特色その3だ。

 各クラスには他クラスに戦争を挑む権利を持っている。戦争は、生徒たちが直接殴り合うような暴力的なものではない。

 ならば、戦争で何を競うのか? そこで召喚獣の登場だ。召喚獣の力はテストの点数に決まる。召喚獣同士を戦わせ、戦争を行うのだ。

 試召戦争で勝てば相手の設備を交換できる権利を与えられる。だがこれは基本的に最上位のAクラスには何の利点もない。下位クラスに適応される、ハングリー精神を煽るルールだ。

「今の二年がまだ試召戦争をしてないのは、知ってるね?」

「それが何か問題でも?」

「データが取れない。以上」

 やっぱりヤバい人だ。

「けしかけるのもありなんだけどね。その前に打てる手は打たないと」

 確かに試召戦争をしていないというのは、経営者からすれば困った状況だろう。

 今の三年生は、血で血を洗う試召戦争をしていたらしい。一部の情報では、仲間同士で血を流させる方が多かったようだが……。

 その惨たらしい状況を目の当たりにさせられたせいで、今の二年生が戦争を忌避しているのも否めない。

「ちなみに条件として、あんたらAクラスが勝つこと。八百長なんてズルされても、おもしろくないからね」

 どうする?とでも言うように学園長が俺の目を覗いてくる。

 人を食ったような物言いをする相手だ。正直、嫌いなタイプ。

「いや、俺はそもそも過去と決別するためにAクラスになったわけで――」

 学園長の口車に乗らず、適当に断ろうと思った。

 だが一瞬だけ、紫緒里の顔が思い浮かび、口が止まる。

「……」

「ん? どうしたんだい?」

「ババア長……記憶をサルベージしたとしても、確実に戻ることはないんですよね?」

「ああ」

「記憶が戻ったら今の俺ってどうなるんですかね?」

「さあ? そこまでは私も分からないさね」

 今の俺は消えてしまうのだろうか。

 体が震えた。

 生きているのに死んでしまう。この肉体から追い出された俺の意識は、どこに行ってしまうのだろうか。

 おそらくそれは学園長でも分からないだろう。

 だが――紫緒里の悲しむ顔を見続ける苦痛に比べたら百倍マシだ。

 胸にナイフを刺されるような、あの痛み。

 紫緒里から悲しむ顔を取り除くためには、過去の記憶が必要不可欠となる。

 茨の道であることは分かっている。

 それでも俺は、彼女の笑顔が見たい。

「やります」

「そうかい、そりゃあ良かった。それで? 相手はどうするんだい?」

 薄ら笑いを決める学園長。

 だから、俺は全力の笑顔で応えてやった。

「ああ、決まってますんで」

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