3#妹のジフたんも風船好き

「なあ?妹よ?!」

 

 「○○たんだ!○○たん!○○たんが『勾玉』に!我に!わ!その『勾玉』を、早よう献上せよ!」


 「風船?あげるよ!ほれ!」





 プスっ!




 パァーーーーン!!!!!




 「あ・・・」




 「あ・・・」




 兄のジョイが渡そうとした風船は、枝に触れてパンクしてしまいました。


 

  

 「うっ・・・うっ・・・」



 

 ・・・やばい!妹のジフは、泣き出すとひどく大声でとまらないんだっけ・・・!



 

 「かああああああああああああ!!!!かあああああああああああああ!!!!!○○たんの風船が割れちゃったあああああああ!!!!」


 

 

 「うひゃあ!」

 

 兄のジョイは、取り乱して慌てふためいた。


 「じゃーーーーー!じゃーーーーーー!うっせええよ!この迷惑カラスは!」


 通りすがりのムクドリにどやされてしまいました。


 「ごめんなさい!ごめんなさい!いまなき止ませますから!」


 カラスのジョイは、かんかんのムクドリに何度も何度も謝った。


 ・・・困ったなあ・・・


 カラスのジョイは、枝にひっかかっている風船の切れはしと。吹き口だけ付いているスティックを巣に置き、代わりの風船をまたアキバの歩行者天国に探しに行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る