☆ 母の死
伯父さんから東京の家にこないかという手紙を受取ったのは、魔がまたぼくの近くに忍び寄りはじめた時期に一致する。
今度の魔は、最終的に母さんを襲う。
好きだったがゆえに、なぜかしっくりこなくなっていたクラスメートとのことさえ、それですっかり弾け跳んでしまう。
母さんが実は殺されたのか、それともただの事故死だったのかはわからない。
警察は自殺と判断を下したけれども……。
そしてもしかすると、それはもっともなことだったのかもしれない。
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