残された時間

橋元 未来

第1話

3年間って期間

何が出来るのだろう

何を見て、何を感じ、そして何を思うのか

 

申し上げ難いけれど、あと3年



頭の中が真っ白な自分が居た


正直薄々は感じていたんだ


体調を崩してから騙し騙し過ごしてきて


それでいて大した回復もしていないって自分自身が一番気付いていたから


でも


でも


覚悟はしていたけれど


その



3年



という言葉と数字は


僕の思考回路を停止させた




怖いのかな?


悲しいのかな?


それとも


ただ受け入れたくないのかな?



正直わからない


何にもわからないし、考えたくない



訳もなく


久し振りに飲めないお酒を飲んでみた




3年って早いかな?


どのくらいかな?


見当がつかないや



でも


でも一つだけ言える事


それは



一生懸命3年間を過ごすって事



僕がこの世に生を受けた意味


今迄生きてきた証



未だにそんな事わからないけど



でも、きっとある筈



それを見付け出す為の3年間


僕という一人の存在証明



きっと


きっとある筈




人は皆いつかは死ぬんです


必ず朽ち果て


そして土に還るんです



だったら


ダラダラして


クヨクヨして


逃げ回って


悲劇の主人公面して同情引くより



必死に生きて


頑張って生きて


一生懸命生きて



そんなラスト3年の方がいいじゃない



怖くないなんて嘘


滅茶苦茶怖い



でも、でも負けたくない



可能性ゼロの事なんてないから



そう自分に言い聞かせ




今日も1日過ごせてありがとう

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