第2話

すぐさま眠るほどではなく、かといって全く眠気がないというわけでもない。そんな微妙なとき私は目を閉じてがんばって寝ようとする。

その眠りに入るまでのいつもより長い、まどろみの時の話だ。

その時は様々なものを感じることがたまにある。

一定のリズムを刻む時計や木に飛び移った鳥、ようやく起き始めた家族と近くの道路を走る車。

そうした色々なものが音として存在を伝えてくる。

聞いていて心地よいとか、うるさくてたまらないというわけでもない。

そんなもの達があふれていた。

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すやー まくら @haraheri

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