第2話祖母との留守番
「あなた、
食後、プラスティックの食器やトレイをカウンターの
たまたまその日、私はちゃんとメイクをしていなかった。いや、たまたまだろうか。そういえば大学にファンデーションを塗って来たのはもうずいぶん前のような気がする。元カレが死んでからというもの私は
そして私は、貴婦人の一言で一瞬にして十数年前にタイムトリップした。
父は9時から5時までの仕事だ。母も買い物に出かけて
祖母は居間でテレビゲームをしていた私の手を引き
「
「くふふふ、そこにおすわりなさい」
祖母は
「さぁ、始めましょう」
祖母はデスク型の鏡台引き出しを開け、たくさんのキラキラした小物を取り出した。
そう、祖母は私に化粧を
目の前の鏡にうった8歳の私はまだ何にも染まっていない存在だった。
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