騎士による最終章予告

 何千年か、何万年か。

 吸血鬼と悪魔が重ねてきた血は、この程度じゃすすげないんだろうな。


 俺には、責めるつもりもない。

 傷つけた数のバランスなんか考えてちゃ、それこそ永遠に苦しむだけだ。


 何百年後かに。ダークランドが、ただ暗いだけの土地になればいい。

 俺とユエの子供か、その次の世代が。

 観光ついでにクレールの顔を見に行ければそれでいい。


 その前に、あの二人にも代償を払ってもらわなければ。


『将軍こと剣侠志の記憶には、キズアトとマロホシの真実が眠っている。


 バルゴ・ブルヌス、王族たちにロットゥン・スカッシュ。

 シクル・クナイブと自衛軍。


 暴力に等しい断罪法の前に、紛争から生まれた組織は次々と崩れ去った。

 GSUM。最後にして最大の相手に、俺たちは断罪を挑む。


 だが変わっていく紛争後の秩序に、最も狡猾に適応したのは奴らだった。

 巧みに隠れる獲物のもとに、走狗の牙は届くのか。


 次回、銃と魔法と断罪者、終章”ノゾミの断罪者”。

 喪失を超えて、断罪者の名の下に。』

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