フリスベルによる十二章予告

 生まれたことが間違いの存在なんて、この世にあるはずないんです。

 ハーフ達に生きてていいって、伝えたかった。


 紛争が終わって、こんな悲しいことは、もう起こらないと思ってたのに。


 異種族だからでしょうか。いいえ、同族の間だって――。


 二度目にお目にかかりますね。フリスベルです。


 日ノ本は私達を死刑にすることもできないようですが。

 果たして、島はどうなるのでしょう。


 予告に参ります。


『断罪者が不在の島で、とうとうシクル・クナイブが動きます。


 汚れた全てを洗い流し、海へと還す海鳴のとき。

 

 エルフに伝わるカタストロフを起こそうとするフェイロンド達。

 日ノ本政府は、バンギアに居た自衛軍に対抗させようとするのですが。


 隔絶と殺戮の中に、正義と美など存在しません。

 まして平和や幸福なんて。


 私が、私達断罪者が、きっと明かして見せます。

 バンギアの全てに、日ノ本の人にだって。


 ちっぽけな私の、この命に代えても。


 次回銃と魔法と断罪者、第十二章“海鳴に咲く花”。


 断罪者、フリスベルの名において』

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