騎士による八章予告


 契約っつーのは、人間だけが縛られるわけじゃないんだよな。

 悪魔の契約が本当に重たいのは、人間よりも悪魔かも知れない。


 お疲れさん。1章以来だな。丹沢騎士だぜ。


 それにしてもマロホシの奴、相当にいかれてやがるな。

 めちゃくちゃな世の中ほど、調子いい奴も居るのかね。


 俺はどっちなんだろうな。

 ま、言うまでもねえか。


 断罪者なんて、やってんだから。


 予告にいくぜ。


『キズアトの情報をつかんだ俺達は、マーケット・ノゾミへと向かう。

 奴隷オークションに踏み込めば、売られていたのはハーレムズのフィクス。


 俺を撃てなかった失態で、記憶を消されて主人の元を追われた。


 信じられるはずなどないが、フィクスに戦う力はない。

 流煌としての記憶まで、復活の気配があり、俺は心を揺さぶられる。


 チャームを受けてしまった以上、そんな事態はありえない。

 ましてフィクスは、断罪法に違反したのだ。


 それでも俺は、少年の俺を捨て切れないのか。


 次回銃と魔法と断罪者、第八章“落日の弾丸”。


 キズアトの奴、どこまで人の心を弄べば気が済みやがるんだ……』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る