ギニョルによる七章予告
……また一人、鋭い刃が生まれたか。
おや、気付かなかった。すまぬのう。
自己紹介がまだじゃった。わしの名はギニョル・オグ・ゴドウィ。
断罪者の長と、テーブルズの悪魔代表をやっておる。
この島にはちょっとした縁がある故に、な。
ふふふ。さっきから、わしの脚と胸が気になるようじゃな。
ほれ、くるりと回ってみるか。さらにきわどくなってしまうのう。
なんと、痴女ではないかじゃと?
ふふん。この姿は美を追求した操身魔法の中で、とびきり上等なものじゃ。
そなたら人間の視線を引くことはその成果の現れではないか。
深刻な邪気のない視線なら、大歓迎じゃ。
だからといって、気安く触ったりするなよ。
騎士の奴は慣れておるが、わしの拳固はそこそこ痛いらしいからの。
こほん。予告に移るとしよう。
『マロホシがノイキンドゥでなにやら実験をしたという。
わしら悪魔の掟に触れる、おぞましい行為じゃというが。
その後、ポート・レールで不可解な傷害事件が起き、犯人はアグロスへと逃走。
騎士はギニョルに率いられ、クレールと共に再び三呂へ赴く。
三呂では、むごたらしい連続殺人が発生しておったが――。
わしら悪魔とは、「悪」しき「魔」の者。
それがどうして、断罪者などやっておるのか。
考えてみれば、不可思議なことじゃの。
次回銃と魔法と断罪者、第七章“人魔の境”
わしも、まだまだ修行が足らぬわ』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます