編集済
毎回の章の締めに言えることですが、断罪者達の心理描写が絶秒で読んでて本当にぐっときますね。
自分達の存在意義に葛藤を覚えながらも、それでも乗り越えて法と秩序の番人でなおあらんとする彼等の想いが伝わって来ます。
緻密な文章と表現力に毎回敬服です。すげー。
しかしガドゥはどこか憎めなくて断罪者の良心すなー。
作者からの返信
ガドゥは、恐ろしい魔物としての側面と、自ら戦っているゴブリンです。クラスで一人居る、ノリで悪いことができないやつです。そのくせ、ギーマと張るくらい銃とナイフの腕が立ち、魔道具の扱いも一流なのでギニョルの眼に止まりました。こう書くと、だいぶスカしてますね。だからギーマは、兄のことが死ぬほど気に入らなかったようです。
『ゴブリンスレイヤー』とかで、卑劣で恐ろしい側面が強調されてる昨今ですが、ゴブリンという種族の独特の愛嬌も出したくて、こういう造詣になりました。残酷ながらどこか抜けてるという特徴は、『magic the gathering』というアメリカ産のカードゲームに出てくるゴブリンを参考にしています。
6章も面白かったです!
ガドゥは有能な上にできた方ですね。仲間内に一人欲しいタイプな反面、ギーマが吐露していたように、兄に持ったら色々と思うところはありそうです。
作者からの返信
ありがとうございます。
有能でできてるからこそ、基本ヒャッハーなゴブリンの中では息苦しかったんでしょう。断罪者には向いてましたが、そうでなかったら日陰者で終わったかもしれませんね。
もしかしたら、ガドゥが居なかったら、ギーマは紛争になんか参加せず一人のゴブリンとして楽しく生きたかも。この兄弟はもっと掘り下げてよかったかもと思います。