ガドゥによる六章予告

 よう、おれはガドゥってんだ。

 しがないゴブリンだよ。

 断罪者やってるのが、自分でも信じらんねえな。


 いや、悪い事してるわけじゃないんだぜ。

 ただ色々と、すごい奴が多すぎてな。

 おれでいいのかって、よく思う。


 魔道具が役立ってるって。ならいいんだがなあ。


 フリスベルのやつ、肝が据わってるよな。

 よく考えりゃ、300歳超えてるだけあるぜ。


 おれも頑張らねえと……。

 予告でもやるか。


『騎士が休暇を装って、また単独捜査だ。

 ハーレムズのフィクスを追ってるみたいだが。

 大陸の港町で出会ったのはゴブリンのマフィア、バルゴ・ブルヌス。

 それに、その頭のギーマ。


 あと、おれことガドゥか。


 連中は、麻薬や銃が霞むほどの魔道具を手に入れたらしい。

 乗り掛かった船だ、おれも黙って見ていられねえぜ。


 バルゴなんて、大昔の神持ち出しやがって。

 戦争のせいにする気もねえが。


 なんで、こうなっちまったんだろうな。


 次回銃と魔法と断罪者、第六章“バルゴの手の兄弟”


 ギーマ、この馬鹿野郎が』

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