フリスベルによる五章予告

 あ、初めまして。フ、フリスベルと申します。

 ふふふ。子供じゃありませんよ。

 私達ローエルフは、こういう外見の種族なんです。


 実際の年は……ギニョルさんより、30ほど上でしょうか。

 言っておきますが、エルフとしては、まだ若い方ですからね。


 橋頭保や自衛軍は恐ろしかったけれど。

 みんなで協力して、なんとか乗り切ることが出来ました。

 ドロテアさんや、朱里さんも助けられたし。


 スレインさんの様な方に想われるのは、どれほど素晴らしいことでしょう。

 国家や種族なんて、ささいな事に過ぎない気もします。


 予告に移りましょう。


『ハーレムズの一員が、死体で見つかりました。

 殺害の方法から見て、シクル・クナイブの犯行に違いありません。


 正義と美を愛するハイエルフの方々が、本当にこんなむごいことを。

 確かめなければ、なりません。


 ポート・キャンプに、長老会の方が来られています。

 恐れ多い事ですが、お話をうかがわなければ。


 そして、もしも――。


 私は、断罪者です。

 怖くなんか、ないです。


 次回銃と魔法と断罪者、第五章“かくも小さく気高き矜持きょうじ”。


 銃と魔錠と外套は、重たいものなのですね』

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