第48話 マーライオンの大きいやつがみたい
それから僕たちの乗ったタクシーは12分ほど走り、白石がいる可能性が一番高いとアプリが判断したマーライオン公園に到着した。
よくテレビで見る、口から勢いよく噴水が出る迫力あるライオンは意外と...思ったより小さかった。
う~ん…こういっちゃ申し訳ないけど...拍子抜けだな。まあ珍しいけどね。
「いや~しかしこんなガチな場所、普通シンガポールにきて初日に来ておしまいなんじゃないかなあ?」
「う~ん、確かにアプリではここにいる確率が90%だったのになあ...まっ最悪みつからなければ、それはそれでいいや!私的にはコーキとバケーションが楽しめればいいしぃ〜」
そう言って玲奈は僕の長袖シャツの袖を内側から手をまわして少しだけ遠慮気味に掴んできた。
「ねっこれならいいでしょ…ちょっとドキドキ感が薄れるけどさ、一先ずはこれで我慢しとくねっ!」
僕はかなり顔が真っ赤になるのを感じたけれど、抱き着かれるとそれはそれで困るので、あえて白石さんを探すふりをして、顔を別の方向に向けてしまった。
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