第7話 骨格標本3

「僕が、イメージしたテーマは《食の大切さ》でした、いま作っている鳥は、鶏だったので人間が普段食べている鶏に、感謝してほしいと思い作っています。」

 優人が、周りが見えない位の集中で鶏の骨格標本を、作っていた時さやかは庭の大きな倉庫に、入っていた。その大きな倉庫は、赤い屋根の綺麗な家とは違い殺伐とした雰囲気の倉庫でした。

「はぁはぁ……これで14か」さやかは疲れて息を切らしながらそう呟いていました。

 優人の作業が終わりつつある時に、さやかは家へ戻ってきました。

「僕が、作りたいのは肉になる前の恐怖を知らずに生きている鶏なんだが何か足りないんだよな?」後は土台を作るだけだったが優人は、考え込んでました。

「あら? 後は、土台だけじゃない後少し頑張ってね」

「何かが足りないんですよ」

「そうなの」先生も考えるような顔をして言っていた。

「だったら実際に見に行けば何かわかるんじゃない?」

「実際に見に行く?」とさやかが言ったが優人は、なんのことだかわかっていない様子だった。

「養鶏場に行くのよ、そしたらなにかつかめるんじゃない?」意表をついたかのようにさやかが言った。

「確かに! でも一般の人を入れてくれますかね?」

「養鶏場に、私の知り合いがいるから頼んでみるよ。何回か骨をいただいている人なんだけどね。」

「先生は、顔が広いですね」

「職業柄そんな人ばかりだけどね。ふふ」かすかに笑いながら言った。

「じゃあ、行かしてもらいます。養鶏場に!」

さやかが車を出して養鶏場へ向かった。

 

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