第4話 出会い3

「じゃあそろそろ帰るねまた一緒にお茶でもしようね。」

 僕は、別れた時寂しい想いでしたが、先生からメルアドを交換しようと言われていたので、また会えるだろうと思っていました。

 翌日僕は、先生からの連絡を待ちました。ですが、その日は連絡が来ることはありませんでした。

 まぁ昨日の1日あったくらいで、また誘われると期待していた僕が馬鹿ですよね。

 一週間ほど経った日に、先生から私の作品見に来ないと誘われ、指定された住所のところへ行きました。

 そこは、大きな倉庫と赤い屋根の家でした。 

「来てくれたんだ、ありがとう」

「随分と広いお家ですね」

「そうかしら」

「庭には、池までありますね」

「鯉とかいないただの水たまりよ。中に入って」

「はい」

 中に入った時、僕は、びっくりしました。

玄関を入って真正面に、大きな馬の骨格標本があったのです。

 僕は、それについて先生に質問しました。そしたら

「あ〜それのことね私は、仕事で骨格標本を作ってるのよ。前に言ったでしょ芸術作品を作ってるって」

「……すごい」

 私は、その骨格標本を見て感動しました。

 死んだはずの生き物が、先生の手によって蘇ったかのようだった。

 その後僕は、骨格標本を作りたいと思い、先生の元で勉強していくにつれ他の人が作った骨格標本を見ましたが。

 先生の骨格標本ほどの感動はありませんでした。

 先生の骨格標本は、死んだ生き物の骸を、まるで動いているかと思うくらい躍動感あふれていたのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る