第3話 出会い2

「君は、なんていう名前なの?」と先生が聞いてきた。

 優しい笑顔で名前を聞いてきた先生の顔を見ると、不思議に僕の胸でほとばしる感情がありました。この感情は、好意でした。

「山崎優人と言います。31歳です」

 緊張が和らいだので、すらりと自己紹介できて、ホッとしました。

「優しいに人って書いて優人かな?」

「はい」

「31歳差ってことわ~私と同い年だね、こりゃまた偶然。偶然出会って、年も同じ、はたまた名前が優人なんて、これは、運命かもね~」とまたも優しく微笑みながら行ってきました。

「ですが僕は、違和感を覚えました。なぜ先生が、優人という名前で運命を感じたのかわかりませんでした、偶然出会って、年も同じだというのなら運命かもしれませんが、なぜ優人という名前で先生が運命を感じたのか。それは……僕の運命が、変わったときに、分かりました。

 優人という名前に隠された秘密は、なんなのか。なぜ優人の運命が変わるのか?

 なぜさやかは、優人に運命を感じたのか……

                                  つづく


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