第6話 至高のらーめん

ラーメンマニアが高じ、脱サラしてラーメン店を開いた店主と客。


店主「らっしゃーい!『らーめん極(きわみ)』にようこそ!」

客 「おい、表の看板の『日本一のラーメン』というのは強気だね。一ついただこうか?」

店主「へい、おまち」

客 「ふーむ、なんだこりゃ? たしかにうまいが、そこの角の来々軒の方がうまいんじゃないか」

店主「いや、あいにく来々軒は『世界一』のラーメンでして。さすがにうちじゃ、ちょっとかなわないんで。へへへ」

客 「なんだと! 来々軒が世界一?……じゃあ三丁目の珍来軒なんて来々軒よりずっと人気があるじゃないか? そりゃ、どういうことだい!」

店主「それが、珍来軒は『宇宙一』のラーメンでして。うちや来々軒とは格が違うんで」

客 「ふざけるな!! じゃあ国道沿いの覇王軒なんて、群を抜いて一番人気じゃないか? あれは宇宙一を越えているじゃないのか?」

店主「それが覇王軒は『この町一』のラーメンでして。珍来軒でもかないません」

客 「なんだと! ふざけたデタラメばかり繰り返しやがって!! もう帰る! 二度とこんな店はこないからなっ!!!」




場面変わって……

三丁目の珍来軒にUFOが着陸し中から全身銀色、目が大きく、背は小学生くらいの謎の人物が現われ大騒ぎ。しかも、そのまま珍来軒に入っていく。


銀色の人「塩ラーメン」

店主  「へい、おまち!」

銀色の人「う、うまい!! こりゃ宇宙一のラーメンだっ!!」

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