ダメ修羅、飯を食う。
@damesyura
やよい軒、青椒肉絲と麻婆豆腐の定食
2009年08月01日
やよい軒夏の中華フェアの青椒肉絲と麻婆豆腐の定食がバカウマ
やよい軒に訪れるのも、ひと月ぶりになるのだろうか、先月に友人と来て以来だ。
その時は、今のような溢れんばかりの食欲も起こる事無かった。
ただただ飯を入れれば良いかといった考えで豚のショウガ焼き定食を頼んだのだ。
値段も安く飯を入れる程度であれば此れ程無難な物はあるまいと当時のボクは語る。
決して豚ショウガ焼き定食が悪いと言ってるワケではないのだがいかんせんチープ感は拭えない。
実際に、豚ショウガ焼きにビールや唐揚げ等のサイドメニューの一品で脇を固めるのが一種の定石となりつつあるような気さえしていた。
先月の話はここまでにしておき話に戻そう。
今現在やよい軒では夏の中華フェアと称し二品目の中華を一つの定食で味わえるメニューを二種期間限定で追加されている。
一つは回鍋肉とエビチリの二品が味わえるセット、もう一つは青椒肉絲と麻婆豆腐が楽しめるセットだ、890円と少々お高めの値段設定だが期待を込めての即押し
ボクは後者の青椒肉絲と麻婆豆腐の定食を注文した。
「青椒肉絲定食ですね?かしこまりまんたー。」
確かに青椒肉絲が入ってる定食を頼んだが麻婆の存在は何処へ……。
などと店員の確認の声に少し不安になりながらも水を口に含み、しばし待つ。
普段のメニューよりも少々時間はかかったが期待の麻婆豆腐も来た。
右手側にわかめスープ、その奥に麻婆豆腐、
左手側に青椒肉絲と唐揚げ、奥にご飯があった。
ほほう、唐揚げもついているのか。
中の手前側に紙ナプキン、そして麻婆豆腐用のスプーン。
配置のバランスが悪いなぁ…飯とスープをクロスで置くのは個人的にあまり好ましくない……。
そう思うも自ら置き換えれば済む話なのでさしたる問題では無かった。
ボクは左手利きなので右手前に茶碗を置き左手で箸を持つ。
コレコレ……コイツだよ……。
右手の平で茶碗を抱えるともう『食』の体勢だ。
ゴクリ……。
それでは、いただきます……っ!
まずは青椒肉絲を一口
肉にピーマンに筍の三本の縄を紡ぐ。
ふぁむっ!?
コレは…、この至福感は…っ?
言うならば飯を食う為に、ただ飯を食すためだけに練選された中華。
肉、筍、ピーマン、肉と筍、肉とピーマン、筍とピーマン、肉と筍とピーマン、全てのパターンを悦んでみたが全てが熱い米に合う。
そう思う内に一口、また一口と箸を運んでしまう。
いかんいかん、まだペースを乱されるようなタイミングじゃない。
一呼吸置きわかめスープへ手を伸ばす。
ズズ…。
ふむ、辛すぎず薄すぎず丁度良い濃度のスープだ。
落ち着きを取り戻すという意味ともとれる良き脇役、汁物はこうでなくては。
次に青椒肉絲にすっかり主役を取られた麻婆豆腐に手をつける。
スプーンで麻婆と豆腐をすくい、そして口へ……。
ふむ、豆腐の舌触りが素晴らしい。
ん!?
一瞬遅れての辛さ、ご飯を入れろという事か……っ?
ご飯を一口。
ふもっ、コイツぁ心地良い!
麻婆の辛さが米とよく馴染む
おかわりだ!
気付けば茶碗の中の米はもう無くなっていた、二杯目の飯だ。
最近小食気味で飯のおかわりなどして無かったが気にせずおかわりに走った。
二杯目の一口、『ソイツは青椒肉絲』に迷いは無かった。
即、食す
飯を入れる
止まらぬ至福
麻婆麻婆
ハフハフッ。
うん、飯が良く進む
既に唐揚げは箸休めの位置にあるに等しかった
ふぅ……。
食し終えた後の余韻がまたボクを満たす。
そうだ、次の仕事の後にまたやよい軒に来よう……。
ダメ修羅、飯を食う。 @damesyura
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