その7.5 まっさらなせかいがいいな










この世界は嫌いだ。

大嫌いだ。

億劫で、普遍的な、繰り返されるだけの。

退屈な毎日。

何も変わらない、何も起こらない、何も何も何も、何もない。

これからもどうせそうだろう。

これまでもそうだった。

怠惰に、惰性にまかせて生きていくだけ。

グダグダグダグダ生きていくだけ。

意味のない生を生きていくだけ。

いったい自分は何のために生まれてきたんだ。

どんな意味をもって生まれてきたんだ。

どんなに考えても、どれほど考えても、その意味が見出せない。

そして、考えれば考えるほど。

自分が、無価値に思えてしょうがない。

無意味な産物。

まさしくそれだ。

まさしくその通りだ。

自分の存在なんて、どうせその程度だ。

ああ、意味が欲しい意味が欲しい。

自分が今此処にいる意味が欲しい。

でも、ささやかな物じゃ嫌だ。

米粒のような小さな価値なんて必要ないし求めていない。

それに自分には、意味もなければ目的もない。

あっても刹那的で、長続きしない。

させようと思えるだけの物でもない。

そう思うと、さらに自分が無価値な物のように思えてくる。

生きていても、死んでもいても変わらない。

どうせ自分が死んでも。

こんな意味の欠片もない自分が死んでも。

何の、変化もない。

周りにいる人間もそう。

全員、無価値で、無意味に。

まるで、ゴミのように生きているだけ。

自分もゴミで、みんなゴミだ。

そこにいるだけで、何の意味もない、ただの紙くずだ。

誰が死んでも変わらない。

どうなって変わらない。

ごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみごみ。

ゴミ。

ゴミだらけだ。

無意味な物だらけだ。

生きていてもしょうがない物だらけだ。

みんな死んでしまえばいい。

どうせ何も変わらないけど、無意味に生きているくらいならば死んでしまえばいい。

目障りなだけだ。

消えてしまえ。

自分もろとも死んでしまえ。

いなくなってしまえばいい。

こんな意味もない人間達なんて、みんな。

みんな、死んでも構わない。

どうせ何もないんだから全部無くなってしまえ。

そう、思っていた。

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