ちょっと切なくなる短編。人はそれぞれ金魚鉢のように、割り当てられた環境で育ち、ある程度の枠組みの中で生きている。金魚鉢の大きさや形は違えど、そこから逸脱しては生きられない。ましてや子供は親を選べないから、どんな金魚鉢かは全くの運。広々とした金魚鉢もあれば窮屈な金魚鉢もある。そんな人間(子供)の無力さを感じました。
凄く大切な友達だったのに離ればなれになったら忘れてしまうこともあるけれど、心の奥にはあの頃の何気ない事が残りますよね。少し切なくなる話でした。