続、鏡

娘は魔女に願いを告げる

愛した男の

子を産みたい

私を忘れられないように


魔女は笑って言葉を紡ぐ

心臓ハートの魔女様に足をもらっておいてその上人の子を産みたいなんて君はどこまで人魚から遠ざかるのかなぁまあいいさ願うのは人の自由だからね魔女はそれを叶えるだけさ代償もいらないよ心臓ハートの魔女様と違って青いものを集めるなんて酔狂なまねはしないからね甘いお菓子をくれるとありがたいけれど

さあこの鏡を手に持ってその手はもとから君の体にあったものだろうきっとうまくいくよ目を閉じて願いを言うんだ


さて


君は何を望むのかな?


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