続、月夜

最後に会ったあの日から

最初の満月昇る頃

泣いて嘆いて

やつれてしまった娘の目から

涙と共に光が消えた


最後に会ったあの日から

二度めの満月昇る頃

王となった王子から

今でも貴女を愛していると

たった一通手紙が届いた


最後に会ったあの日から

三度めの満月昇る頃

早くも后が授かった

女の御子が産まれるらしい

そんな噂が街に流れた


最後に会ったあの日から

四度めの満月昇る頃

娘は王に手紙を書いた

どうか魔女を探して欲しい

愛が消えずに残っているなら


最後に会ったあの日から

五度めの満月昇る頃

青い瞳と金の髪

鏡を持った一人の魔女が

娘の家を訪れた

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