続、后

娘と王子は末永く

幸せに

暮らすことは

できなかった


王は娘を認めなかった

自分の息子にふさわしい

后は他にいるのだと

娘を城から追い出した


王子は娘を愛していたから

城の近くの森の中

国の境の森の中

小さいけれど綺麗な家に

侍女と二人で住まわせた

王子は何度も家に通った

朝も昼も夜も通った


ある日王子は娘に告げた

暫くここに来られない

娘が理由を尋ねても

王子は何も答えなかった


翌日

めでたく王子は王になり

めでたく后をむかえたと

民は皆喜んだ



みんな?




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