パンドラの箱
瞳は瞑ることはできないが
目を両手で隠して始まることがある
いないないばあをしよう
隠せない両耳から
風が空気を切る音が抱きついてくる
手で覆えない鼻から
水の香りが鼻を鼓む
微かにわかる感触は
ここが森であり
池があり
そこにいることを感じてしまう
ばあをして見たものは
ただの公園の噴水の前に立っていた
百聞は一見にしかず
見なければよかったのに・・・
私はパンドラの箱を開けてしまった
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