第2話 現状把握と戦場へ
はい、私はイグドラシルのマイキャラのリリィー・ア・キュバリエになってしまいました。
え?なぜこんなに簡単に言えるのかだって、それは慣れているからですよ(泣き)。
日本でも、街を歩けばナンパに遭い、温泉に行って男湯に入ろうとすると女性や店員に止められるし、しまいにはゲームにすら女判定をくらいF型アバターしか使えなくなるという経験をした。
そのため、異世界に来て女になりましたといってもまたか程度ですんでしまうのである。
まぁ、そんなことは置いといて先に確認しなければならないことがある。
それは
「メニューオープン」
そう、現状の把握だ。
今の私は、イグドラシルのマイキャラであるリリィー・ア・キュバリエの姿をしている。
ならば、ステータスやアイテムもリリィー・ア・キュバリエのままなのかを確認する必要がある。
そのためのにイグドラシルでは、よく使われた方法で確認を取った。
結果が
リリィー・ア・キュバリエ 女:18歳
種族:魔法との戦の女神 ベース:吸血鬼 真祖
LV:50
職業:女神(魔法と戦)LV:50・吸血姫LV:50・戦巫女LV:50
・死の人形師LV:50・大賢者LV:50・刀剣舞踏士LV:50・氷姫LV50・付加術師LV:50・錬金術師LV:50
スキル:神気LV10・魔力支配LV10・全属性魔法LV10・血魔法LV10・死魔法LV10・・・・・・・
・・・・・・・・
軽く目を通したところ何も変わらないまま来たみたいだ。
これって、この世界だとどのぐらいかな。
「おーい、楓!!お前なんでリリィーになっているんだよ!」
いつの間にか純が起きていたらしく、周りを見渡すと他のクラスメイトも起きたみたいで、不思議そうな顔でこちらを見ていた。
中には、「なんでリリィーがいるの?」「あれ楓がいない?」「やばい!リリィーたんがいる!ハアハア・・・」などと声が上がっている。
ていうか最後のはやばいやつだよね!!
まぁ、私の他に変わったやつはいないみたいだし(泣)
とあれこれしていると誰かが入ってきた。
「異界の勇者様、ようこそクランデルー王国へ、私は、クランデルー王国第1王女ルイス・ア・リベル・クランデルーといいます。どうか勇者の皆様、力をお貸しください!」
あのあと、姫様に玉座まで連れていかれ王様にいろいろと説明された。
内容を簡単にいうと
・ここは異世界で魔法やスキルなどと不思議な力があること
・魔王が4体もいるため人間は危ない状況にいること
・勇者には必ずその人の想いや願望などにより強力な力が宿ること
の3つを説明された。
「どうか勇者殿、私たち人間を救ってください!」
う~ん、いきなり国を救ってと言ってもなそんな簡単にいい「いいでしょう。みんないいよな!」なんて言わないよな・・・・・・え?
「竜也たつやがそう言うなら」「うん、私もいいよ」「でも、危ないよ・・」と周りから聞こえてくる。
え、え?皆さん、竜也に乗せられすぎじゃない!!唯一まともに聞こえるのが最後に聞こえたことだけだよ!確かに達也はイケメンだし、人望が厚いし、正義感があるし、それに男前だし、オトコマエダシ・・・・
・・・はっ!わたしはなにしてたんだ? うーんとなんだか何かに嫉妬していたような・・・・
「・・・・・・・となっています。さて、勇者の皆様にはお渡ししなきゃいけないものがあります。それはこのステータスプレートです。」
思い出そうとしている間に話は進んでいたみたい。
ていうか今ステータスプレートって言ったよね!!ねえねえ、言ったよね!!大事なことなので二回言いました。
しかし、私は、自分で見れるからいらない気がするのですが・・・・・まぁ、貰えるのなら貰いますけど
と思いつつプレートを受け取ると
「では、針を配りますのでステータスプレートに血を一滴たらしてください」
言われたとおりにしようとするが針が刺さらない・・・・・
あ、ただの針では私のステータスを敗れることなどできるわけがない。
仕方ないと思いながらスキルの一つ『血操作ブラット・コントロール』を発動し指先から血を一滴プレートに垂らした。
ふーよかったスキルがゲーム通りに発動してくれて
「皆さんできましたね。では、一人ずつ見せてください」
えええ!!今なんて言った!いいい今、プレートを見せてって言ったよね!!
今の私のステータスがやばいことはわかる。
だって、他のクラスメイトのステータスを見ても違いすぎる!
これが鑑定スキルで見た例
川上 純 男:18歳
種族:人間(異世界人)
LV:1
職業:勇者LV1・竜騎士LV1・剣王LV1
山中 涼香 女:18歳
種族:人間(異世界人)
LV:1
職業:勇者LV1・召喚師LV1・大神官LV1
鈴嶺 冬香 女:18歳
種族:人間(異世界人)
LV:1
職業:勇者LV1・守護者LV1・騎士LV1
うん、何でだろう、私だけこんなに違うのだろう・・・・・
「最後です。楓さん?ですよね。こちらに来て下さい。」
とうとう私の番が来てしまったみたいです・・
は~もうどうにでもなれ!!と思いながらプレートを渡そうとすると慌ただしく兵士が入ってきて
「たたた大変です国王様!!ゴブリンとオークなどの魔族混合軍勢が約50メルカ(1メルカ=75.6メートル)付近までせまって来てます!!」
え?え?急すぎない!助かったけどさこれって私たちが行くパターンのやつだよね絶対!
「ふむ、いい機会だ勇者たち!!お前たちの力を見せてもらうぞ!」
ほらね、思ったと通りだ。は~
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