第12話 母なる大地は命に溢れて(第一部・完)
アレックスは突然チャーリィと勇の訪問を受け、びっくりした。
「君達はまだ宇宙だと思っていたよ」
「ええ、予定ではね。しかし、地球の情勢を知って、急遽、僕達だけ突入カプセルに乗り換えて、一日早く戻ったんです。重要な報告があります。ネルソン司令官はホワイトハウスへ直行し、報告を行っているはずです」
そして、彼等は火星で知った驚くべき事実を語った。
アレックスは直ぐFBIの協力を要請し、黄色いネズミの狩り出しを開始した。各国に散らばっている部下たちにも、同様の指示を与える。そして、彼自身はペンタゴンに乗り込むために腰を上げた。
同じ頃、大統領は、各国首脳陣に緊急国際会議の開催を国連を介して要求した。プライドを捨て、各国を驚かせる低姿勢で参加を呼びかけたのである。
事情を知った今、彼はひたすら誤解を解き、戦争を回避する為に、努力を惜しまなかった。
***
ペンタゴンは戦争開始に向けて、着々と準備を整えていた。ネズミは三匹いて、二匹が陸・空・海の参謀長を掌握している。もう一匹は司令室にいて、要員のコントロールに集中していた。完全な掌握は不可能であったが、情緒面に干渉して参謀長達の命令に逆らわないよう、操作している。
時間がなかった。火星で真実に気づいた地球人達が戻ってきて彼らの正体を暴露したら、彼らの地球での作戦は失敗となる。
密かに潜伏するには格好の肉体的な特徴が、逆に大きなハンデとなるのだ。彼らのネズミに似た身体は、地球人の暴力の前には余りにも脆かった。
ネズミ達は緊急警戒発令を出させ、指令室に詰める人員を除く全ての職員、関係者をペンタゴンから追い出した。膨大な人数を管理することも、殺害などで無力化することも、今の彼らにはその手間と時間が惜しかった。
とにかく戦争を始めてしまわなければならない。必要とあれば、アメリカが保持している全ての核爆弾を開放させてでも。
今、世界中にどれだけの核爆弾があるか、ネズミ達は知っていた。そのうちのどれだけを使えば、地球の状態が自分達の要求に叶う形になるか、既に計算してある。
分裂ポリマーで大多数を死滅させたのちに隷属化させ、且つ労働力として足る数まで絞り込むことは頓挫したが、核による手段がまだ残っている。
放射能の後処理と、放射能照射による人類の劣化と絶滅が免れ得なくなるが、それでも、当座の要求は凌ぐことができるだろう。
ネズミ達にはこの仕事をどうしてもやり遂げなければならぬ理由があった。だから、必死の思いで核ミサイルの準備を急がせていた。
そこへ、アレックスがやってきた。ギアソンの表情が動く。ネズミは彼に視線を走らせたが、目下の問題に神経を戻した。
核ミサイルを打ち出してしまえば、もう事態は止まらなくなる。他の核保有国が対戦を拒んだとしても、その時はアメリカの核だけで何とかやれるだろうという見通しがあった。アメリカの核保有は、今現在も最大なのである。
しかし、その心配は無いといっていい。その為に他の国の首脳部にも数少ない『兄弟』を潜り込ませているのだ。
ギアソンはネズミの集中的な圧迫を免れたので、自身の意思によってある程度選択できるようになった。彼は席を立つと、アレックスを迎えるために出て行く。
ペンタゴンの異常な興奮状態に漠然といぶかしく思いながらも、それ以上の追求をしようとすると、条件化された頭痛が襲ってくるので、無意識に思考を避ける。
アレックスCIA長官を応接室に迎えて、彼は一緒に居るチャーリィと勇に驚いた。
「いつ戻ってきたんだね? 連絡は受けていなかったが。ま、とにかくご苦労だった。たいへんな仕事だったからな」
ギアソンは親しく握手を求める。その様子には何処にも異常を示すものはなかった。
「自分達にできることをやったまでです」
チャーリィは握手の為に右手を差し出した。ギアソンがその手を取ろうとした隙をついて、チャーリィは左の拳を相手の腹に叩き込んだ。身体を二つに折ったところを、勇の手が首の後ろに当てられ、ギアソンは昏倒した。
アレックス達がペンタゴンに着いた時、封鎖はされていたが妙に警備が手薄でチャーリィはいぶかし気に眉を上げた。人の気配がない。嫌な予感に背筋にぞっと悪寒が走る。
ゲートの通話でギアソンへの面会を要請してみた。受付に居るはずの警備の者も係員の姿もない。それでも、ギアソンが会うことを承知してくれ、中へと入った。指定された応接室へ進むうちにも、誰にも出会わない。まるでゴーストタウンのようだった。
あたりに血生臭い痕跡もないことから、おそらく数多の人員を外に出してしまったのだろうと結論する。どのような方法を使ったのかは知らないが、今ここにいるのはギアソンを始めとする最小限度の人数しかいないのだろう。黄色いネズミ達が掌握できる人数に絞ったのだ。
それはすなわち、もうこれ以上の時間をかけないという事。目的の遂行を果たせば、その後の事などもはや関係のない事態となること。それだけネズミは焦っており、手段を選んでいる暇もないということ。
事態は切迫していた。
チャーリィが外の様子をうかがっているうちに、勇がギアソンの背に活を入れて気づかせる。
苦痛に顔を歪ませて気がついたギアソンは、そこにチャーリィ達の顔を見て驚いた。頭に手をやり、首を振る。頭痛がまだ鈍く残っていた。
「大丈夫ですか?」
勇はまだ警戒を解かずに訊ねた。
「ああ……。わたしはどうしていたんだね? 君達はいつ帰ってきたんだ?」
目をぱちぱちとさせる彼を見て、勇はほっとした。
「黄色いネズミを見なかったかね?」
アレックスが訊いてきた。
「黄色いネズミ? さあ……、見ていないな」
首を傾げるギアソンに、アレックスが重ねて訊いた。
「ハリスから何か受け取らなかったか?」
「ハリス?」
記憶が脳髄の底のほうから、ゆっくりと浮かび上がって来た。
「ああ、そういえば、何か届けられていたな。確かめなかったが。すっかり忘れておったわ」
アレックスと勇は目を合わせた。
「じゃあ、あなたが何をやっていたか、記憶にないと?」
アレックスの言葉にギアソンは当惑した。
「何か、わたしがしたのか? そうだ。今までわたしは何をしていたのだ?」
「全く同じですよ。俺と。完全な記憶喪失。ネズミはここにいますよ」
チャーリィがドアの所から言ってきた。
「ネズミ? いったい、それがどうしたというんだね?」
「しかし、今、ギアソンの側には居ないようだ。どこにいるんだ?」
アレックスが不安げに視線を走らせる。
チャーリィ達の報告の実証を目の当たりにして、彼は心底ぞっとしたのだ。人の心を操る敵。そんな敵とどうやって戦ったらいい?
「ペンタゴンを掌握するのに、国防長官一人の反乱では無理だ。統合参謀本部も抱き込まなくては。連中、参謀長も手に入れています。彼等が集まっているのは?」
チャーリィがギアソンに訊く。
「有事の場合、それは作戦会議室か司令部だ。だが……まさか……」
しかし、答えるより早く、チャーリィ達は通路を駆け出していた。
司令室の要員のコントロールを受け持っていたネズミは、ふと、ギアソンとの接触を失った事に気づいて、ぎょっとした。『兄弟』の二体に警告を出す。
自分は今場所を離れることはできない。要員の干渉から手を抜いたら、彼等は指令を遂行しないかもしれない。
陸軍参謀長は服の下から銃を取り出すと、部屋の外へ出て行った。
司令室では、空軍の参謀長が指令を飛ばし、各軍司令官に進行を急がせていた。指示を受ける司令官達は、上官の命令に従わざるを得ない。有事の不服従は反乱と見なされる。矢継ぎ早の進行で、抵抗を組織する間もない。
「移動完了、八十%!」
「目標確認!」
「N-12ポイント確認完了!」
「E-33ポイント確認完了!」
「各衛星効率百%到達!」
次々と報告の入ってくる中で、司令官達は脇腹にじっとりと汗を流していた。解放されようとしている威力の恐ろしさは、現場を務める彼等が良く知っている。
ペンタゴンは本気でやる気なのか? 核弾頭を装備した弾道ミサイルが、前線基地で、潜水艦で、宇宙衛星で、頭をもたげ、壊滅的な恐ろしい死を招くスマートな姿をせせりだしていく様を思い浮かべることができた。
同様に、ミサイルを向けられた各国でも、準備を進めているはず。もう、秒読みに入っているかもしれない。
参謀長が怒鳴った。
「早期警戒態勢を完備しろ!」
本当にこのまま突入するのか? どう転んでも、死と荒廃しかもたらさないと知っているのに。
***
暴徒がギアソン邸に押しかけた時、ライル達は辛うじて裏から逃れ出たところだった。
屋敷の中で混乱が生じている隙に、裏からガレージに回ってモリスのテスラに乗り込むと、群がっている人々を蹴散らすようにして走り出す。
「何処へ行くおつもりですか?」
ミーナが訊いてきた。
「どこかって? 私にわかるものかね」
モリスは答えると、モジュケーターテレビにスイッチを入れた。アナウンサーが目をぎらぎらさせながら、ライルのことをセンセーショナルに報道している。
『先ほど、侵略者の隠れ家が突き止められたという情報が入ってまいりました。恐るべき宇宙人は、まもなく捕らえられることでしょう。速やかに地球の脅威が除かれることを、市民の一人として切に希望するものです。』
モリスの指が軽く触れ、チャンネルを変えた。
『……まことに信じられないことですが、これは事実であったのです。異星人が何食わぬ顔をして、地球人の中に紛れ込み、恐ろしい死の病を撒き散らしていたのです。そのインベーダーをアメリカの軍当局が隠蔽していたという事実も、我々に衝撃を与えるものです。しかし、この陰謀を知った今、我々は軍を糾弾し、憎むべき異星人の脅威を除かねばなりません。アメリカ市民が一丸となって、異星人を追い詰め、抹殺すべきです。祖国を侵略者に渡してはなりません。異星人は地球人と全く同じ姿をしているということです。我々の隣にも潜んでいるかも……』
「馬鹿げたことだ」
モリスは切迫した顔で喋り続けるテレビを切ると、苦々しげに言った。
「わざとパニックを煽っているとしか、考えられん」
「ライルを、なんて……。ひどいわ」
ミーナが青い顔に唇を震わせて呟いた。
「差し迫った問題として、我々の行く場所を決めねばならんが。これでは、どこへ行っても手配が回っているだろうな」
モリスは車を町から遠ざけた。人家の少ない森林に入ろうかと、道路地図を呼び出して検討する。
「私と別れてください。一緒にいると、あなた方まで巻き添えになります。危険です」
それまで黙っていたライルが、落ち着いた口調で言った。
「それで、君はどうするというのかね? この不案内の所で?」
モリスが訊いた。
「私はみんなの前に出て行きましょう」
「殺されるわよっ!」
ミーナがヒステリックな声を上げた。
「しかし、それで暴動も、人心の不安も終わります。あなた方にも危険がなくなる。一番の解決法だと思います」
それを淡々と言ってのけるのだ。諦めでもなく、気負いも無く。他人事のように。
モリスはブレーキを踏んで車を止めた。道は天を突くような針葉樹が茂る鬱蒼とした深い森に入っている。
ミーナは、まだ、唖然として声も出ない。
「驚いたな。それが君の種族の思考傾向というのかね? だが、君を担当した医者として、それを許すことはできん。私は最後まで、君を守るぞ」
「それは、論理的ではありません」
むしろ、彼は当惑して言った。それに対し、モリスが断言する。
「確かに。だが、私は、君の提案を受け入れるわけにはいかん。みすみす死ぬと分かって、どうして許すことができるかね? それは、ならん」
「そうよ。もう、そんな馬鹿げたことを考えちゃ、駄目よ!」
***
「報告が遅い!」
苛々と叫ぶ参謀長官を、司令部の要員はぞっとした目で眺める。
「五分で最終秒読みに入る!」
彼が言い切った時、ギアソン国防長官が駆け込んできた。
「彼の指令は無効だ! たった今、遂行不能の判断を出す。彼を逮捕し戦闘体制を直ちに解除しろ! ペンタゴンは降伏する」
参謀長官は、ギアソンを指差すと命じた。
「国防長官は、錯乱している。不敵能者だ。敵前逃亡として捕らえよ」
総立ちになった要員達は、混乱してどちらの命令に従ったらよいのか判らない。時間は刻々と過ぎていく。
「秒読み開始!」
参謀長官が命じた。
要員は、しかし、立ち尽くしたままだった。
「貴様達、反乱とみなすぞ!」
参謀長官が喚いた。
「全員射殺する!」
と、銃を構える。
あっと皆が棒立ちになったところを、彼は酷薄な笑いを浮かべて、ゆっくり狙うように銃口を動かしていく。
「今からペンタゴンは私が掌握する。逆らう者は容赦なく撃つぞ。さあ、ミサイルの発射の指令を出すんだ!」
バン!参謀長官の銃が弾き飛ばされた。
ギアソンが飛びかかる。警備員が駆けつけ、参謀長官を捕らえた。
ドアの所で、チャーリィが銃を構えたまま、にやっと笑った。
ギアソンは参謀長官の胸ポケットから黄色いネズミを見つけ、ぎゅっと握り締める。ネズミはあっけなく気絶した。
***
ミーナは絶望的な視線を背後に向けた。森林地帯を抜けて、山岳地帯に入っている。しのつく雨は森林地帯を出たあたりで止み、今は乾いた風が吹いていた。
まだ無事でいるのは、侵食された岩山が迷路のように林立して、追っ手の追及を迷わせているから。
テスラはガス欠で捨ててきた。ガソリンスタンドに立ち寄るわけにはいかなかった。三人の写真がアメリカ中に出回っていた。過密な情報網を、これほど恨んだことはない。
三人は食事もできず、さっき通ってきた泉で喉を潤しただけ。
モリス博士は発見された時、住民に左腕を撃たれた。ライルがナイフを使って弾をだしたが、熱をだしている。
そのライルもひどく弱ってきている。
逃げ切れない。
ミーナは唇を噛んだ。暴徒に取り囲まれるのは時間の問題だった。アメリカ中が一丸となって彼らを狩りたてているのだ。
彼女は自分の無力が悔しかった。
ヘリコプターが彼らを捜し回っているのが、聞こえる。遠くで複数の犬が吠えている。だんだん近づいてくるようだった。
この洞窟も安全ではないらしい。ミーナはモリス達をこの隠れ家から出すべく促そうとして、ぎょっとした。
医者の顔が土気色になっていた。消毒もできず、手当ても充分にできない傷口から感染したのだ。このままでは、モリス博士の命が危ない。
「ミーナ、私が……」
ライルが言いかけたのを、
「駄目よ!」と、即座に否定した。
殺されるために出て行こうと、彼が提案するのは、これで何度目になるものか。
だが、どうしたらよいのだろう。もう、本当にこれで終わりかもしれない。気丈な彼女の頬に、涙がぽろりと零れた。
ライルは何も悪くないのに。何もかも、ひどい誤解だというのに。どうして、こうなってしまったのだろう。
ミーナは顔を両手で覆う。
傍らで、ライルがゆらりと立ち上がる気配に、はっと顔を上げた。ふらふらする身体を引き摺って、外へと歩き出す。
ミーナは飛び上がって、彼の前に立ち塞がった。
「どこへ行く気っ?」
声が尖る。
「ここが限界だ。まだモリスが助かるうちに行かなくては。僕が捕まれば、君達にまで危害は加えないだろう」
そういうライルの声も掠れ、息も苦しそうだった。
そこへ、犬の吠える声が近づいてきて、
「ここだぞ」
と、人々の叫ぶ声がした。空には、バラバラとヘリコプターの音が響いている。
絶望に両手で口を押さえたミーナの横をすり抜けて、ライルが外へと歩き出す。モリスが荒い息を継ぎながら、それでも立ち上がろうともがいた。
洞窟の前には、人々が銃や鎌、鋤、棍棒など手に手に武器を構えて押し寄せていた。獰猛な狩猟犬が五匹、牙を剥き出して唸っている。
やっと追い詰めた異星人の侵略者を前に、人々は憎悪と恐れにおののいていた。衆を頼んで、誰も先に飛び込んでいくことができず、頭に思い描く怪物の恐怖に尻込みする。
「出てくるぞっ」
洞窟を覗き込んでいた男が叫んだ。
ざわざわと人々の輪が、入り口から離れるように距離を置いて拡がった。
彼が洞窟の入り口に姿を現すと、群がる人々に動揺のざわめきが起こった。
眩しい日差しに照らされた異星人は、息を飲むほどに美しかったのだ。
栗色の髪に紫の瞳。ほっそりとした姿は、夢のように美麗であった。男とも、女とも見え、どちらとも見えない。完璧な配列で配置された端整な顔には恐怖の色もなく、どこまでも静謐であった。
彼は群がる人々も見ず、晴れた青い空を眺めた。枯れた断崖や岩山を吹き渡ってくる埃っぽい風は、砂を巻き上げ、乾ききっていた。いじけた草やサボテンが赤茶色の岩にしがみついている。
なんと素晴らしい世界。ライルは幸福そうに微笑んだ。
こんなに乾いた風の中にさえ、生命がこれほどに溢れているのだから。この世界が死に至らずにすんで、良かった。
彼はうっとりと目を閉じ、群衆の前に無防備なままに立った。
我知らず恍惚と見蕩れていた人々は、飲み込んだ息を吐き出すと、手に手にもった銃や棒を構え直した。
騙されてはいけない。こいつは宇宙人なのだ! 大勢の命を奪った恐ろしい悪魔の病気をばら撒いた侵略者なのだ!
群衆にざらついた殺気が
ミーナが駆けて来て、ライルの前に盾のように立ちはだかる。
群衆がぞろりと、動き出す。
その時、頭上にヘリコプターが下りて来て、
「動くな! 誰も動いてはならない!」
と、スピーカーが叫んだ。
今しも行動を起こそうとしていた人々は動きを止めて、頭上を振り仰いだ。
軍用ヘリコプターは、その上を旋回しながら、
「事態は当局が収拾する。一般市民は速やかに解散しなさい。従わない時は暴徒として逮捕する。解散しなさい」
と、繰り返し命令した。
軍が相手では、群衆も手が出せない。不満げな顔も露わに、ぶつぶつ呟きながら人々はそこをしぶしぶ離れて行った。
ミーナ達が立っている洞窟の前の平らな場所にヘリコプターが着地する。
ドアが開いて中から出てきたのは、アメリカ宙軍近藤司令官だった。勇の父である。
あっと眼を開いたミーナの前に、続いてチャーリィと勇が現れた。
「安心しろ。もう、ライルが追われることはない。本当の侵略者が捕まったんだ。解決したんだよ」
チャーリィのバリトンの声を聞きながら、ミーナは、安堵のあまり気が遠くなっていくのを感じていた。
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