厚顔無恥

 昨今のテレビで騒がれている知事さん。凄いですね。


 検察庁出身の弁護士さんに自分の行状を調査してもらい、その結果を持って記者会見に臨むと言ってた姿を見た時、私は「まるで他人事だな」と思いました。


 だったら、弁護士さん又は検察官の元で、自分が出しうる資料を全て見てもらい、違法かそうでないかを判断してもらう。とした方が潔いと思うのだけれど……。


 弁護士さんの会見を見る限りでは、公平に第三者的な目で見る事ができる人選をしたらしいことは認める事ができた。確かに違法とは言えないが、不適切と言われている時の知事さんの顔は神妙であったことは間違いない。


 そして、その発表の後で、「まことに恥ずかしい限りである」と頭を下げたまでは潔く見えた。しかし、その後が……。


 記者に進退を質問された時に、「信頼を取り戻せるよう運営を全うしたい」と発言したとき、おじさんは思わず「オイオイ」と呟いてしまった。本来、恥を知る者は自分が犯した愚かを恥じて身を引くものだ。しかし、恥ずかしい限りと言いつつも、知事の椅子に拘る姿は、正しく『厚顔無恥』そのものだ。


 尚且つ、議会に於いても職責を全うしたいと宣っているらしい。ここまでくると厚顔無恥を通り越して恥の上塗りだろう。


 もし、誰かに厚顔無恥の意味を聞かれたら、この人の一連の動画を見せてあげれば、誰もが納得するだろう。


 ま、この様な知事さんのいる自治体の住民じゃなくて良かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る