第3話 俺は欲望の赴くまま・・・。

 教育係の女の子はお腹だけ見せたが、ロアがそれを真似ると飛んでもない事になった。それはロアの服装が原因だ。”ワンピース”。

 お腹だけ見せることが出来ないロアは下からお腹まで一気にめくり上げたのだ。

パンツがモロ見えになった。純白に可愛いリボン。大人の下着に比べると色気は無いけど新鮮。少女はそうあるべきだと興奮しながら思うイブキ。


 そして教育係の女の子は尚も過激発言。

「お兄ちゃん。お胸も苦しいの診てほしいな」

「なんですとー!」

 やはり来たか!と思わず声を上げたイブキ。

 ジワジワと洋服を上げていく女の子。それを真似ているロア。そして食い入るように見つめるイブキ。

 教材の女の子はペッタンコだから期待はしてないのでロアだけに俺は集中した。


 ロアはワンピースのすそをジワジワと持ち上げていたが、小ぶりな胸が少し見えたところで止まるとイブキに言った。

「なんだかわからないけど、イブキこれ恥ずかしい」

「そ、そうだよな・・・。ここは自主規制だ!」

 見たいけど強要は出来ないな。さすがに心が痛む。

 イブキはコンソールを開いて解除ボタンを押す。女の子は消えた。

 

 教材ソフト代わりに闇市で買ったソフトを使ったのはさすがにやばかった。

 イブキは純真無垢な少女に何させてるんだと少し反省。

 今度、一般市場でまともなやつ買ってこよう。


「イブキ次は、なにやるの?」

 ロアは女の子が消えた事で何をして良いのかわからず聞いてくる。

「そうだな~。何やろうか。ロアはやりたいことあるか?」

 俺はロアに一応聞いてみることにした。

「お水でイブキと遊びたい」

「水遊びか。泳ぐには速いけど、まあいいか」

 イブキとロアは泉の浅瀬に入る。

 俺はロア目掛けバシャバシャと泉の水をかけた。

「イブキいじわる」

 そう言いながら俺の真似をしてバシャバシャとこちらに水をかけてくるロア。

キャッ。キャッ。と喜び、すごく楽しそうだ。そんな無邪気なロアが可愛くもあり同時に父親てこんな感じなんだろな~。と俺は思ってみたりもした。


「ロア楽しいか?」

「うん。イブキと遊ぶの好き」

「そうか。けど随分とお互い濡れたな。ロア寒くないか?」

 と聞いたイブキは息を飲んだ。白いワンピースのロアはズブ濡れ。

 その~胸の辺りのポッチが見えてるんですけど!これはヤバイ。俺としたことがワンピースを持ち上げていた時の半乳で気づかずにいた。ロアはブラジャーをしていないのだ。

 いくら胸が小ぶりの少女でも淑女しゅくじょとしてのたしなみは大事だよな。本心的にはこのまま見ていたい気持ちはあるけど、ココは親心てやつだ。

 ロアの現状を見てイブキは何とかしてやろうと思った。


「どうしたのイブキ?」

 イブキがそんな不純な事を考えてるとも知らずに話しかけてくる純真無垢じゅんしんむくなロア。

「いや!何でもないんだロア。ちょっと一人で遊んでてくれ」

 イブキは慌てて答えた。そしてコンソールパネルを開く。


 あったっけな~。これでもないし、おっ!いや駄目だ。これ着けさせたら俺の人格が破綻はたんする。それに元の木阿弥もくあみだ。

 イブキが見つけたのは書き換え用にインストールしていた変態プレイ用の、乳首の部分に穴が開いている過激なブラジャー。

 くそ~ねえな。ココは仕方ない、しばらくコレを着させておこう。


「ロア。ココに来てじっとしててくれ」

「うん行く」

 ロアは駆け足でイブキの前に来た。コンソール画面から衣服を選んで転送。ロアの衣服が変化する。

「わー。凄い凄い。イブキこれはなに?」

「それは女子高生の制服だ!俺は少し出かけてくるから、また待っててくれ」

「わかった。イブキはやくきてね」

 ロアに着せた女子高生の制服は白く、パンツが見えるほどスカートの丈が短い。


 すまんなロア。お兄ちゃんは変態だ!さて準備しなくては。

 コンソール画面を開きログアウトのボタンを押す。リアルに戻ったイブキ。

「とは言ったものの。ブラジャーの素材ソフト買いに行くのも難関だ・・・」

 これは、いつの時代も同じだ。売り場は女子高生やら女性ばかりがいる。自分が変態と自負してはいるけど、女子に変態と直で言われたら俺は立ち直れん!

 女性店員までの道のりが果てしなく遠いし、たどり着けても店員の『変態だわ』の目つきに耐えれない!と思うイブキ。


「仕方ないドレスキャン使うか」

 ドレスキャンとは実物の物を読み取る携帯機器。初期カードを差し込み使いたい物をスキャンすることで仮想現実でも現実の物が使える。ただし何でもと言う訳にはいかない。大型の物・武器・その他、売り物などは規制されている。


【妹の部屋の前にいるイブキ】

夜宵やよいのやつ学校から帰ってきてないよな」

 夜宵とは俺の妹だ。年齢は12歳。俺と二人で暮らしている。

 理由は父さんの海外転勤に母さんも同伴して付いて行った為だ。俺としては何しても邪魔されることが無いし、生活費だけ送ってもらえたら自由で快適な暮らしなので気に入っている。

 夜宵の下着で大丈夫かな。年や体の成長具合はロアと変わらないよな。

 アイツ一応はお子様ブラしてるし、スキャンすれば使えるはずだ。


「年と言えばロアはいくつなんだろ?」

 そう思いながら夜宵の部屋のドアに耳をあてる。物音はしない。

「しめた!今のうちだ」

 イブキは夜宵の部屋のドアを開け中へと入る。

「ほほ~。久しぶりに見たけどアイツも女の子してきてるな」

 夜宵の部屋はヌイグルミやら可愛い小物でいっぱいだ。


「さてと獲物はどこだ・・・ん?これは作文か。なになに」

 机に置いてあった原稿用紙を読み上げるイブキ。

『私のお兄ちゃんは変態です』

「・・・よくわかってるじゃないか・・・これマジ学校に出すのかな・・・」

 不安になってきたイブキ。鉛筆を手にとった。

「これでいいだろう」


『私のお兄ちゃんは変態ですが私も変態です』


「夜宵、兄ちゃんだけでは地獄へ堕ちないぞ!お前も道連れだ!」


「おっと横道それたな。速くブツを探さないと夜宵が帰ってくる」

 キョロキョロと辺りを見回すイブキ。ベッド下の衣装ケースに気づく。取り出して中を見てみるとビンゴ!色取り取りの下着が折り畳まれて入っている。


 ブラやパンツを広げて見ていくイブキ。

「アイツ意外と派手なのも持ってんだな」

 俺はお子様のクマパンとかを想像していたが最近の12歳は違うな~と思いながら

下着を物色した。

「あった!」

 白いお子様ブラ。カップは小さいけどヒラヒラのレースがついてて可愛い。

「夜宵のやつ、まだまだ発展途上だな」

 とニヤつくイブキ。

「スポブラもOKと、あと個人的に縞パンだな。白、水色系と派手じゃないのは全てスキャンしておこう。・・・夜宵の下着・・・何だかムラムラする」

 妹の下着と頭では理解しているが見つめているうちに不思議な衝動がこみ上げてくる。これは本能か・・・。


 興奮していたイブキは無意識にパンツの匂いを嗅いでいた。

「お兄ちゃん何してるの?」

「・・・」

 イブキは夜宵のパンツを握りしめ、匂いを嗅いだまま固まった。


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