ミライノハナシ

平和への願い

今世界は終わりを迎えようとしている。

数年前から勃発した人工知能ロボット達による反乱によるものでる。

最後の人類達はついに南極まで追い詰められた。

もうすでに自分たちに為す術がなくなったことを悟っている。

もうすでにロボット達は最後の人類達の隠れ家であるこの基地を突き止めて進軍してきている。

最後の人類をまとめるリーダーは力無く語る

「もう我々に残された道は滅亡のみだ…」

リーダーに問いかけるものがいた

「しかしなぜ、ロボット達は我々を襲うようになったのだ、みな家事を手伝ったり農作業や工場の作業を的確にこなすようプログラムされ人類の大きな力となってくれていたのに…」

「わからない、どうしてなのか」

ドカッッーーーーーン！！！！

大きな爆音とともに入り口のドアが吹き飛ばされた。そして人類はパニックとなりロボットから発射される銃弾に次々と倒れていった。

「なぜ、なぜ私達をこんな目に合わせるんだ！」

「プログラムは正常に動作中…目標を殲滅する…繰り返す……」

「ああ、なぜこんなことに…」

最後の人類はロボットの凶弾に倒れた。

そしてロボット達は最後の人類が絶命したことを確認した。見届けたロボット達はこともあろうか一斉に自分たちの電源を落とすプログラムを実行していった。

一体なぜロボット達は人類を殲滅する道を選んだのか

数年前の某日。

「博士、プログラムのメンテナンスは整いました。これを全ロボットにアップロードすればすべてのロボットにプログラムを配信することができます。」

「そうだな、それでは人類の平和を祈るプログラムをセットしようか。」

「それではさっそく入力致します」

カチカチッチカチカチ、パタン

最後にエンターキーを押した。

「地球が平和になりますように」

「おい君、人類と地球を間違えているじゃないか。」

「あれ？博士同じ意味では？」

「そうだな、そう違いない」

数分後、外では銃声が鳴り響いた……