第10話 この世界の法則

この世界には、魔法があり、人には「レベル」がある。剣と魔法のファンタジー世界だ。


俺たちが大地に足をつけている様に、万有引力が存在している。基本的な物理法則は地球と変わらない。だが、そんな物理法則を捻じ曲げるのが、魔法だ。


俺が宇宙を飛んでいられたのも、主に非破壊オブジェクトって、魔法のお陰だ。

絶対に壊れない。この属性は、この世界では希少ではあるが、ソコソコ知られるぐらいには存在している。


守安の大鉾おおほこや姫さんの婚礼衣装こんれいいしょうなどだ。

姫さんの婚礼衣装は軽く、破れず、ダメージを中に通さない上に汚れない、護身ごしんには最適な服なので、逃亡中の今は、ほとんどこの衣装で通している。


その属性が存在自体に付いているのが俺。そのおかげで宇宙にただよっていてもからびないし、生身で大気圏たいきけんに突入しても燃え尽きない。存在自体に属性が付いているため、服やマントも燃えずに済んだ。


こちらの世界に来る前に、成層圏せいそうけんからスカイダイビングした映像があったから、そんなに心配してなかったけどね。


実は大気圏突入で燃えるのは、猛スピードで大気が圧縮されるためで、十分に減速出来れば燃える事は無い。


減速が上手く行かなくて、祭壇に突っ込んじゃったのは、想定外だったが。


この世界には魔法使いがいて、電撃から、火の玉やらを打ち出すし、傷を一瞬で療す治癒者も存在する。


姫さんも強力な治癒魔法ちゆまほうの使い手だ。友成は魔法を打ち破る破魔矢はまやの使い手で、魔法使いを相手に戦うのを得意とする。小十郎は探査の魔法が使えるので、抜荷などの摘発を担当していたという。


この世界の魔法はこうすれば使えると言うメソッドは無い。ある時、ポンと使える様になるんだそうだ。


そうそう、一年は350日から400日の間。年によって増減する。月に飛んで行っちゃう大魔法使いが、いたかと思えば、地表から山をぶん投げて月を割っちゃう戦闘民族もいたらしい。


どっちも昔の人で、今はもう亡くなっているけど。地球の科学者がコッチの世界に来たら、あっという間にハゲちゃうだろうな!


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