1-2 自分が小説を書くなんて!?

 カクヨムに小説を投稿されている方は、皆様「小説を書く」そして「発表する」ということに、ずっと真摯な思いで取り組んでこられた方が多いのだなあということに、最近気が付いてきました。本当に素晴らしいことだと思います。


 私はカクヨムに出会うまで、自分が「小説」を書くことになろうとは全く予想しておりませんでした。


 はじめは小さな誤解でした。

 カクヨムというサイトができるということを、どこで知ったのかもう忘れちゃいましたけど「新しくweb小説を読めるサイトができるんだ!面白そう」と軽い気持ちでサイトを開いてみました。


 そしたら『アカウント作成してください』と出た。「どうしようかな。栞機能とかあったら使いたいから作ろう!」と思ってアカウント作成したら!!!


『ひとつめの小説を書いてみましょう・まだ小説はありません』


iPhoneで開いてたってのもあるのですが、画面全体に上記の記載がががががが!


「うわ! このサイトは小説を! 書かないといけないサイトなんだ!?」「無料で読むだけなんて、そんなズルいことしちゃいけないのか!?」「ギブアンドテイクか!」「Linux みたいなもんで、みな協力してデベロッパーするのか!?」

と、すっかり思い込んでしまいました。

 

「しょ、小説なんて! 書けない! ましてや!それを! 他人目ひとめに晒すなど!!!」

 と苦悶しましたが「リアル知り合いの誰にも、自分が書いてることを知られなければ、なんということもない!」と開き直ることにしました。


 それで、通勤中に見かけたフュレッシュなリーマンを見ながら、電車の中でiPhoneで気楽に書いたのが記念すべき第一作『オレは人生をウィンドウ操作で……』です。続きはまた面白いフレッシュリーマンに出会ったら書くかもしれません。


 次にお風呂に入りながらなんか想像してたら生まれてきたキャラクターを主人公に書いてみたのが、今なんとか、書き続けている『異世界仙人の見る夢は』という作品です。

「もし、私が異世界人だったとしたら、安全に観光気分で楽しむにはどういう人物設定だったらいいのかなあ」とか思いながら、ふわふわふわ~とした気持ちで文章におこして、折角だからアップしてあげよう! と軽い気持ちで公開しました。

 

 で、アップされた第1話を読んでたら、この主人公、どういう性格なのかな? どんなことするのかな? どんな声なのかな? とか思いはじめて、つい第2話、第3話と続きを書いて公開してしまいました。


 そんなときです! 衝撃が走ったのは!

 れびゅーが! れびゅーが!? ついてる


『この世界がもっと知りたい…』とか書いてるある!?『続きを心待ちにしています…』とも書いてあるよ!?

 

 私は、これをみて、本当に泣きました。

 iPhoneかかえて震えました。


 読んでもらえるって、うれしいことだったんだ。ありがたいことだったんだと、しみじみ思ったのです。

 読んでくださる方が、一人でもいらっしゃるなら、その方と、この小説の主人公のために、絶対に最後まで、完結するまでかこう。とそのとき私はあふれる涙と鼻水にむせびながら決意したというわけなのです。 

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