ジャバに興味が無い方にもお進めしたい一冊

ジャバと言うと、プログラミングのことでしょ?という、ジャバのことを知らない方にもおすすめできる、ジャバ小説の要素が詰め込まれた作品。主人公は「あなた」。作品を通して、一貫して感じるのが、表面的にはSFやショートショートの流れを感じるものの、根底には体制への不満や鬱屈した現状への批判が感じられる点。もちろん、そのままSF作品として十分楽しめるが、2度め、3度めに読むときには、行間に隠された作者の風刺的な姿勢を感じ取りたい。