第3話巨大ロボット戦争
そしてカクヨは今日もカクヨ研究所の一室でハンモックにゆられていた。
「あ〜ぁ、退屈。なにかおきないかな〜」
またハンモックをゆらした。
「こういうときにはクヨム君が、入り口をバン!って」
そう言って入り口を見た。
バン!
「博士! 事件です!」
「キタキターーーーーーーーー!」
カクヨはハンモックから降りるのももどかしく、転げ落ちた。
「イタタタ……」
「博士! 大丈夫ですか?」
「だ、だいじょぶ」
赤くなった額と頬と肘を撫でながらカクヨは答えた。
「それで、クヨムくん。事件というのは!?」
立ち上がり伸びでもするように精一杯体を伸ばし、腕を組んで訪ねた。
「はい、博士。こちらをご覧ください」
クヨムはタブレットをカクヨに見せた。
「なになに〜〜。地上と軌道上でA国とB国が巨大人型ロボットで戦争ですか」
はぁとカクヨは溜息をもらした。
「進歩しないですね〜」
「博士〜、そんなこと言ってる場合じゃないですよ。軌道上のが落ちてきたらどうなっちゃうと思うんですか。地上の戦争だって、非戦闘地域も非戦闘員も関係なしになっちゃってますよ〜」
「だいじょうぶですよ〜。こんなこともあろうかと、軌道上に大出力レーザーを連射できる衛星を配備してありますから〜。ぜ〜んぶスクラップになってもらいましょう」
そういうとカクヨはポケットからスマホを取り出した。
「攻撃目標は戦闘している巨大ロボットっと。はい、じゃぁ攻撃してね〜」
そう言い、カクヨはスマホをタップした。
「一時間くらいあとにはニュースになるかな〜」
「博士〜、なるかな〜じゃないですよ〜。いったいいつの間にそんな衛星を打ち上げてたんですかぁ?」
「ん〜、ついでだよ。他の目的の衛星についででそういうのもつけといただけ。カクヨの言うことを聞かない国とかあったら見せしめが必要かなって」
「博士〜、みせしみとか言ってないでくださいよ〜」
「まぁ、役に立ったんだからいいじゃないの。言っていないでくださいよ〜とか、そういう後ろ向きなとこがクヨムくんの悪いとこだよね〜」
そういうと、カクヨは小さな脚立からハンモックに乗って寝転んだ。
そしてカクヨは呟いた。
「あ〜ぁ、退屈。なにかおきないかな〜」
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